【きょうのテーマ】秋の草花に触れる 福岡市植物園を訪ねて 美しく、不思議な世界

大きな花壇には花がいっぱい咲いていた
大きな花壇には花がいっぱい咲いていた
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色とりどりのコスモスの中を歩いた
色とりどりのコスモスの中を歩いた
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バラの花はいい香りがした
バラの花はいい香りがした
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花壇管理担当の田中さん(右)に教えてもらい、バラの花がらを摘む西原記者
花壇管理担当の田中さん(右)に教えてもらい、バラの花がらを摘む西原記者
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 ●色とりどり 2640種類

 みなさんは植物園に行ったことがありますか? 動物園に比べると、静かなイメージですが、美しい花や緑が私たちを優しい気持ちにしてくれます。こども記者5人が福岡市植物園(同市中央区)を訪ね、秋の草花などを取材しました。

【紙面PDF】きょうのテーマ=秋の草花に触れる

 ■7種類のコスモス

 取材した10月21日、福岡市植物園の正門を入ると、色とりどりのコスモスの花が迎えてくれた。紫、ピンク、白、薄い黄色…。同園植物展示係の浜部竜郎さん(36)が「コスモスだけで7種類を植えています」と説明してくれた。

 園内では2640種類もの植物が育てられているそうだ。こども記者たちは浜部さんの案内で園内を歩いた。

 大きな花壇には、あざやかな黄色やオレンジ色のマリーゴールドが並んでいた。「秋のバラまつり」中だったバラ園には、いろんなバラの花が咲いていた。鼻を近づけると、甘い果物のようないい香りがした。

 薬の原料や香り付けなどに使われるハーブを集めたハーブ園もあった。針葉樹を集めた所で木の葉っぱに触ってみると、確かに針のように細長かった。浜部さんは「針葉樹は寒い場所で育つので、寒さや雪にも強いです」と言った。

 ■巨大サボテンに驚き

 温室には、沖縄などの暖かい地域でしか育たないハイビスカスやブーゲンビリアが赤やピンクの花を咲かせていた。ランの中には、「ドラキュラ」と名付けられた種類もあって、びっくりした。でも、その花の模様は、コウモリよりもサルに似ていて、おもしろかった。

 温室のバニラの木の種は黒くて細長かった。バニラアイスとは色も形も違うのに、においはアイスと同じだったので、思わず食べたくなった。

 ウツボカズラやハエトリグサなど不思議な食虫植物もあり、60年くらいで直径1メートルほどの巨大なボールのように育ったサボテンにも驚いた。世界最大の果実といわれるパラミツの実は50センチほどの大きさだった。

 ●心を込めて育てる 花がら摘み体験

 福岡市植物園は、入園者が楽しめるように工夫をしていた。

 こども記者が訪ねたのはハロウィーン(10月31日)前とあって、正門の近くには大きなカボチャが飾られていた。コスモスの花壇には、咲きほこる花の中を歩ける小道が造られていた。温室の中では、鳥や動物の鳴き声が流されていて、ジャングルの中にいるような気分になった。

 こども記者は植物園花壇管理担当の田中勝さん(67)と香月(かつき)テル子さん(63)に教えてもらいながら、バラの花がら摘みも体験した。枯れ始めた花を園芸用のはさみで切って、新しい花が咲きやすくする作業だ。

 田中さんは「はさみは片手で持って、もう片方の手で(花がらの)切る部分の少し上を持って切ってごらん」とアドバイスをしてくれた。やってみると、切る部分の見きわめが難しく、大きなはさみを使うのも大変だった。ほかにも、病害虫の被害を防ぐための薬剤散布や除草作業などがあるそうだ。

 田中さんと香月さんは「心を込めて育てているので、花の名前も覚えてほしいですね」と言った。浜部さんは「最近はマンションに住む人が増え、家で植物を育てることが少なくなっているから、植物園に来て、きれいな花や緑を見てください」と呼びかけた。

 ●わキャッタ!メモ

 ▼福岡市植物園 福岡市中央区小笹にあり、同市動物園と隣接している。入園料は中学生以下無料、高校生300円、大人600円。原則として月曜休園。問い合わせは=092(522)3210。

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=2017/11/18付 西日本新聞朝刊=

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