【きょうのテーマ】子どもの命と健康を守る 福岡市立こども病院 医師や看護師らの現場を体験

看護師が授乳する赤ちゃんを見つめる坂本記者(左)と小柳記者
看護師が授乳する赤ちゃんを見つめる坂本記者(左)と小柳記者
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手塚医師(中央)から教えてもらって聴診器を使う川路記者
手塚医師(中央)から教えてもらって聴診器を使う川路記者
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子ども用のCT検査の機械には、かわいい絵がついていた
子ども用のCT検査の機械には、かわいい絵がついていた
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ドクターヘリが着陸する屋上のヘリポートにも行った
ドクターヘリが着陸する屋上のヘリポートにも行った
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 ●優しい声かけ、工夫もいっぱい

 子どもの命と健康を守る福岡市立こども病院(同市東区香椎照葉を知っていますか? 九州はもちろん全国でも有数の専門的な小児医療の病院です。こども記者5人が医師や看護師らが働く現場を体験し、取材しました。

【紙面PDF】きょうのテーマ=子どもの命と健康を守る

 こども記者たちは3月26日、こども病院を訪ねた。春休み最初の平日とあって、母親らと一緒に来た子どもの患者がたくさんいた。病院のはからいで、こども記者の男子は医師の白衣、女子は看護師のピンクの制服に着替えた。

 ■心臓の音で命を思う

 アレルギー・呼吸器科の手塚純一郎医師(44)が外来診察室に案内し、聴診器の使い方を教えてくれた。心臓がある左胸に当てると「ドックン、ドックン…」、肺の音は「スー、スー…」、おなかの音は「グル、グル、グル…」と聞こえた。命は自分だけではなく何世代もつながっているから、大切にしなければいけない、と感じた。

 室内の壁や検査機器にはアニメキャラクターなどのシールや絵があった。手塚医師は「子どもたちが緊張せず、安心できるように工夫しているんだよ」と言った。診察を待つ子とピエロの格好をした人が遊んでいた。きっと緊張をさせないための工夫の一つだろ
う、と思った。

 ■赤ちゃんにも好みが

 看護体験は、新生児治療回復室で、山田紗登美看護師(29)らに指導してもらった。まず、山田さんが赤ちゃんを沐浴させる様子を見学した。赤ちゃんは最初、泣いていたが、足の方からお湯の中に入れてあげると、途中から泣きやんで落ち着いていった。抱かせてもらうと、とても温かくて、かわいかった。

 山田さんは「人それぞれ性格が違うように、赤ちゃんも縦に抱かれるか、横に抱かれるか好みがあるの。その子に合った工夫をしてあげるように努めています」と言った。赤ちゃん一人一人に優しく声をかけている看護師たちは、まるで「お母さん」のようだった。

 ■子どもには未来がある

 こども記者は薬の準備をする薬剤部、エックス線などで体の中を撮影する放射線部、血液などを調べる検査部、ドクターヘリが着陸する屋上のヘリポートなども見て回った。患者からは見えない“裏側”で病院を支える人がたくさんいることが分かった。

 そして、疑問に思ったことを質問した。なぜ小児科の医師になったのかと聞くと、手塚医師は「子どもには未来があるから。(命を)つないでいけるから」とほほ笑んだ。仕事で大切にしていることは何ですかと聞くと、山田看護師は「赤ちゃんの痛みなどを読み取ってケアし、家族の話を聞いて寄り添うようにしています」と答えてくれた。

 ●わキャッタ!メモ

 ▼福岡市立こども病院 1980年、主として一般の診療機関で診断、治療が困難な小児患者を対象とする高度専門の医療施設として福岡市中央区唐人町に開院した。全国トップクラスの手術を行い、九州・西日本一円から広く患者を受け入れている。施設が老朽化し、手狭になったため2014年、同市東区香椎照葉に新築、移転。設備も充実した。原則として紹介制。

【紙面PDF】きょうのテーマ=子どもの命と健康を守る

=2018/04/17付 西日本新聞朝刊=

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