【おしごと拝見】結婚式場の紹介 木下枝里子さん(32) ブラナビプラス(福岡市中央区)

ガラス張りのバージンロードがある式場を木下さん(右はし)と見学した
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「アルマリアン福岡」でウエディングケーキの模型も見た
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お客さんなどのデータ入力も仕事の一つ
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 ●幸せのお手伝い 笑顔欠かさず

 6月の花嫁(ジューン・ブライド)は幸せになるという言い伝えが、西洋にはある。幸せな結婚式を彩る仕事は、ドレス職人やお花屋さんなどさまざまあり、その一つがカップルの晴れ舞台選びをお手伝いする仕事だ。結婚式場紹介の会社「ブラナビプラス」(福岡市中央区)をたずねた。

【紙面PDF】おしごと拝見=結婚式場の紹介 木下枝里子さん

 白いウエディングドレスが入り口に飾られていた。福岡市の中心を通る国体道路に面した「ブラナビプラス福岡天神店」の店内。笑顔のカップル数組がゆったりとソファにかけていた。

 私たちを出迎えてくれたのはブラナビのスタッフ、木下枝里子さん(32)。結婚が決まったカップルの式場探しを手伝うアドバイザーだ。来店したカップルと話し、どんな結婚式にしたいのか相談を受けるのが主な仕事だ。

 結婚式場は同市内に50カ所以上あるという。「お城のような場所」「海の近く」など、お客さんのイメージに合った会場を「自分たちの知識をフルに生かして選び出します」と木下さん。衣装選びや招待状作りなど、式までにやることも手ほどきする。大事なことは「お客さまが相談しやすい雰囲気」といい、笑顔を欠かさないそうだ。

 カップル1組あたり約2時間かけて話をする。1日平均3組に対応。木下さんは「最高で1日6組に応じたことがあります。大変なときも、お客さんと話すと元気が出る」と笑う。お茶を出したり、お客さんの情報をパソコンに入力したりするのも仕事のうちだ。式場の候補をいくつか選んだ後は、見学に行ってもらうため式場に予約する。見学したカップルに感想を聞き、式場を決めてもらう。

 私たちも、和風の式が挙げられる天神の警固神社と、国体道路沿いの洋風の式場「アルマリアン福岡」を見学した。警固神社で式を挙げる花嫁さんは「白むく」という白い着物を着て、花婿とともに社殿の中でおはらいなどをするそうだ。アルマリアンにはチャペル(挙式場)と披露宴会場があった。バージンロード(式場入り口から祭壇までの通路)の床はガラス張りで、下には花がちりばめられていた。美しさに思わず「わあ」と声をあげた。

 「みんなはどんな結婚式をしたい?」。うっとりしている私たちに、にっこり笑って聞いた木下さん。人を笑顔にするのが好きなのだと感じた。

 ●「たくさんの人と出会える」

 私たちにとても気さくに話してくれた木下さんは、以前は保育士だった。「結婚式というキラキラした世界にもあこがれた」といい、30歳で今の世界に飛びこんだ。

 今の仕事も保育士も「人と接することが好き」という気持ちで働くのは同じ。「(転職を)迷ったけど、やりたいと思うことをやってみよう」と決意したそうだ。今の仕事では、お客さんに「迷ったら全部私に相談してください!」と伝えるといい、私たちの目にも頼もしく映った。

 日本人と外国人の結婚がふえ、そうしたカップルのお手伝いをすることもある。「結婚式でも文化の違いが表れます。言葉が通じないので、ジェスチャーでコミュニケーションしました」と笑う。

 仕事のやりがいは「たくさんの人と出会い、いろんな考え方を知ることができること」と教えてくれた。

【紙面PDF】おしごと拝見=結婚式場の紹介 木下枝里子さん

=2018/06/14付 西日本新聞朝刊=

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