54カ国 多様なアフリカ 「食、気候、暮らし……いろいろ」

アフリカ大陸の地図を見せながら話すティム・キビラさん(中央)
アフリカ大陸の地図を見せながら話すティム・キビラさん(中央)
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アフリカのリズムを感じながら、太鼓などの打楽器で合奏した
アフリカのリズムを感じながら、太鼓などの打楽器で合奏した
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初めてのウガンダ料理も味わった
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バナナの木の皮でできたキリンの人形や西アフリカ地方の帽子
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 ●ウガンダ出身 ティム・キビラさん 福岡市の料理店オーナーが教えてくれた

 アフリカと聞いて、何を思い浮かべますか? 広い草原や砂漠、黒人…。こども特派員5人がそれぞれのイメージを胸に、福岡市中央区のアフリカ料理店「ブルーバナナダイニングバー」を訪ね、ウガンダ出身のオーナー、ティム・キビラさんを取材した。

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 「いらっしゃいませ」。店に入ると、カラフルな服を着たティムさんが笑顔で迎えてくれた。ティムさんは来日22年目。ふるさとの文化を多くの日本人に知ってもらいたいと、昨年3月に店をオープンした。

 テーブルに着くと、目の前には黄色いマッシュポテトのような料理。カレーが添えられている。寺地特派員は「蒸しパンのよう」と表現した。トウモロコシ粉を湯で練り上げたアフリカ東部の主食で、ウガンダでは「カウンガ」と呼ばれる。

 「ロレックス」という、巻きずしのような屋台料理は、卵や鶏肉、トマト、ピーマンなどを薄焼きのパンで巻いている。興味深そうに中身を見ながら完食した米倉特派員は「彩りが良い」。キャッサバという芋やバオバブの木の実のデザートもいただいた。「食べたことがない味でおいしい」「香辛料が多い」と感じた。

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 芝特派員がアフリカの言葉として知っていた「ジャンボ」は、「こんにちは」を意味するスワヒリ語だった。スワヒリ語はウガンダでも公用語だが、日常的には英語とルガンダ語が話されているという。

 19~20世紀、アフリカのほとんどが欧州列強の植民地支配を受けた。その影響で、今も東部、南部の国では英語が、西部、北部ではフランス語が多く使われる。さらに一つの国の中でも複数の民族がいて、それぞれの言葉があるため、アフリカ大陸全体では約2千言語あるというから驚きだ。

 子どもの遊びを尋ねると「音楽や踊りが生活の一部」とティムさん。こども特派員たちも牛皮やヤギの皮でできた太鼓や木の実を組み合わせた楽器で合奏した。倉方特派員は「みんなで演奏すると、陽気な音楽ができあがった」と喜んだ。

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 黒人の特徴的な髪に興味があった高倉特派員はティムさんの髪を触らせてもらい、「小さいくるくるがたくさんあって思ったより固かった」。ティムさんは「髪の間の穴に風が入るので、暑い地域でも涼しい」と言った。芝特派員が「アフリカには黒人以外もいますか」と聞くと、「植民地時代から暮らす白人やアラブ系、中国や韓国系の人もいます」。来日した当初、自分以外は日本人ばかりだったのが驚きだったという。

 米倉特派員は、アフリカには自給自足をする人が多いと思っていたが、会社員や医師などさまざまな職業の人がいるそうだ。貧しい地域もあれば、ビルが立ち並ぶオフィス街もある。

 アフリカの良いところを聞くと、ティムさんは「日本のように親切な人が多い」と答えた。とはいえ、アフリカと一口に言っても54カ国もある。「食、気候、暮らしなど、どれもいろいろありますよ」と話した。

 ●わキャッタ!メモ

 ▼アフリカ大陸 54カ国あり、総面積は全世界の約23%にあたる約3000万平方キロ。人口は約12億人。欧州列強にほとんどの地域が植民地支配されたが、第2次大戦後に多くが独立した。しかし、国境の多くが欧州の国々に決められたこともあり、民族や宗教が違う人々による紛争も各地で発生した。現在も貧困問題などを抱え、日本の国際協力機構(JICA)などがインフラ整備や教育、医療などの支援をしている。一方、近年は政治的に安定してきた国々で経済成長が続いている。

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=2018/08/14付 西日本新聞朝刊=

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