【きょうのテーマ】夏休みに農村民泊 熊本県錦町 「平岩の和ちゃん家」へ

農村民泊のやりがいを語る福永さん夫婦
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手作りの夕食はごちそうがいっぱい。準備を進める和ちゃんを手伝った
手作りの夕食はごちそうがいっぱい。準備を進める和ちゃんを手伝った
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和ちゃんに教えてもらいながら、クリまんじゅうを作った
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庭先で花火も楽しんだ
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 ●自然に囲まれ、楽しい交流 笑顔はじける1泊2日

 農村の民家に泊まり、家族のように過ごす「農村民泊」を知っていますか。この夏休み、こども特派員4人が熊本県錦町の平岩地区を訪ね、福永和子さん(71)と夫の末司さん(71)の「平岩の和ちゃん家(ぎゃ)」で、のんびりと体験しました。

【紙面PDF】きょうのテーマ=夏休みに農村民泊

 「和ちゃん家」は稲が青々と育った田んぼに囲まれていた。「家」を「ぎゃ」と読むのは地元の方言だ。

 福永さん夫婦に笑顔で迎えられ、夕食の準備を手伝わせてもらった。「和ちゃん」とよばれる和子さんは、地元でとれた物を地元で使う「地産地消」と手作りにこだわっている。野菜は新鮮で、みずみずしい。和子さんが作ったサラダを皿に盛り付けたり、皿を食卓に運んだりして、「親せきの家にいるような居心地だった」(上田特派員)。

 夕食は、甘辛く味付けされた鶏肉や、ハヤシライス、煮もの、カボチャのスープなど。特産のモモのゼリーは「(果肉が)サクッと、ツルンとして、おいしかった」(宜野座特派員)。

 ◇ ◇

 料理のこつを聞くと、和子さんは「食べる人の気持ちを考えること」。そして「一つ一つの料理や素材を尊重し、味は濃くせず、野菜からのだしも大切にすること」。石倉特派員は「これぞ昔からの和の心、おもてなしの心だ」と思った。

 ホテルではできないこともした。田んぼの道を走ったり、ミニトマトを収穫したり。夜には庭先で、末司さんと一緒に花火もした。街灯のない暗い所でする花火はとてもきれいだった。

 福永さん夫婦の子どもが使っていた部屋に寝て、翌日は、和子さんに教えてもらいながら、クリまんじゅうを作った。熱々の皮でクリあんを包むのに苦労したが、「甘すぎないあんがクリを生かしていて、絶品だった」(石倉特派員)。

 ◇ ◇

 和子さんは「お客さんが『来てよかった』と言い、次に来た時に『ただいま』と言ってくれるのがうれしい」と笑い、末司さんも、お客さんから「(くつろいで)よく眠れました」と言われるのが喜びだという。

 宮崎特派員は「藤だながある中庭が一番すてきだ」と思った。花がとてもきれいな春もいいが、夏でも葉っぱで木陰になるいすに座ると、涼しかった。藤だなは40~50年もかけて育てたと聞いて、びっくりした。

 1泊2日の体験は楽しくて、あっという間だった。

 × ×

 平岩の和ちゃん家=090(1970)0169。1泊2食で大人7千円など。

 ●くま川鉄道 「列車にゆられ、心ものんびり」

 「和ちゃん家」のすぐ近くには、くま川鉄道の一武駅がある。こども特派員たちは同駅から観光列車「田園シンフォニー」に乗り、人吉温泉駅まで行った。

 乗車して間もなく、福永さん夫婦が家の前で手を振って、見送ってくれているのが窓から見えた。うれしくて、こども特派員たちも元気に手を振った。

 列車の車内は、座席や床などにふんだんに木が使われていて、自然と一体化した感じだった。窓の外を見ると、田んぼや畑が広がり=写真、橋の下をすみきった球磨川が流れていた。木々が線路の両側から列車をおおう「緑のトンネル」もあり、木もれ日が心地よかった。

 石倉特派員は「列車にゆられ、心ものんびりとゆられた。いつものせかせかした生活から離れ、ほっこりとした気持ちになった」。

【紙面PDF】きょうのテーマ=夏休みに農村民泊

=2018/08/23付 西日本新聞朝刊=

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