【きょうのテーマ】「服作り」学びの現場 香蘭ファッションデザイン専門学校を訪ねた

学生が授業で作った久留米絣の服を着て、舞台でポーズをするこども記者たち
学生が授業で作った久留米絣の服を着て、舞台でポーズをするこども記者たち
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ミシンがならぶ教室では学生たちが作品作りにはげんでいた
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授業で作った久留米絣を使った作品の説明をする学生たち
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卒業生が作った華やかなドレスも触らせてもらった
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展示室のショーウインドーの中にも特別に入らせてもらい、作品を間近で見ることができた
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 ●はじける個性 デザインのヒントは身近な所に

 楽しい気分にしてくれたり、少し大人っぽく見せてくれたりする服。いったいどうやってデザインを考え、形にしているのだろう? 香蘭ファッションデザイン専門学校(福岡市中央区)を訪ね、服作りを学ぶ学生たちや先生を取材した。

【紙面PDF】きょうのテーマ 「服作り」学びの現場

 迎えてくれたのはファッションデザイン専攻科2年の学生5人と担任の今村大祐先生(36)だ。ウールのタイトスカートや、パンダ柄のふんわりしたブラウスなど、授業で作った服を着ている学生もいた。

 校内には、卒業生たちの作品があちこちにかざられていた。何枚ものカラフルなひだが付いた服、水着のような上下の服と合わせた透明な雨がっぱ風のコート、夜空を想像させる青い服…。色も形も素材も、店には売っていないような個性的な服だと思った。

 「普段使う服や小物には、今までにないデザインをもとに生まれたものもある」と今村先生が教えてくれた。最近、若い人の間ではやっている透明なビニール素材のカバンも、ファッションショーで披露される最新のデザインを実用化したものだという。

 学生たちは身近な家具や建物、町並みなどからもデザインのヒントを得ているというから、おどろいた。例えば、いすの背もたれの丸みのある形を生かしたり、ヨーロッパの建物の模様を刺しゅうで表現したり。街中の人の写真を撮らせてもらい、流行を調べることも勉強の一つだ。

 イメージがデザインになり、着られる服になるまでにはいくつもの段階(だんかい)がある。

 (1)作りたい服のイメージに合う素材や色を決める(2)何十枚も書き直しながらイメージをデザイン画に表現する(3)服のかたちの型紙を作る(4)試作品を作って確認したり、修正したりする(5)正確に縫うための手順を書いた工程表を作る(6)実際の素材で縫う-などだ。工程表では、えりやポケットなどを、いつ、どこに縫いつけるかを細かく計画する。

 完成した服は、お客さんが着たいと思うように店にかざったり、販売員がコーディネートを提案したりする。実際にはデザインから販売までを多くの人たちが手分けして行っているそうだ。1枚の服が私たちの手元に届くまでに、地道な作業とたくさんの人の思いが詰まっていると知った。

 デザイナーを目指すようになった理由を学生の岡崎杏美さん(21)に聞くと、「店では自分のイメージに合う服を見つけられなかったから」と話してくれた。熊谷佳泉さん(19)は、自分のブランドの店を作ることが夢だという。

 私たちは、学生たちが久留米絣の生地を生かして作った服を着て、ファッションモデルのように舞台に立ってみた。少し緊張したけれど、学生たちが心を込めて作ったことを思い浮かべると自然と笑顔になれた。

 ▼香蘭ファッションデザイン専門学校の学園祭 10月27日(土)、28日(日)午前10時~午後5時、福岡市中央区大手門の同校で開かれる。久留米絣ファッションショーや高校生によるコーディネートコンテストなどのほか、学生が作った服やアクセサリーの販売などもある。入場無料。同校=092(751)1331。

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=2018/10/25付 西日本新聞朝刊=

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