【はてなのミカタ みんなで考えよう】第1回 テーマは こどもって?(上)

「こんなおとなになりたい」という理想を、書き出しながら話し合った
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 「はてな」が頭にうかんだら、あなたはどうしますか。インターネットで簡単に調べられる時代ですが、答えは一つとは限りません。もの知りこどもタイムズでは、こどもの「?」を大切にし、いっしょに考える新企画「はてなのミカタ」を始めます。第1回のテーマは「こどもって?」。(上)(下)2回にわたって考えます。14日の成人の日におとなの仲間入りを祝うのは20歳の人ですが、3年後には成人が18歳に変わります。こどもって?と考えたら「おとな」のあり方も見えてきます。

【紙面PDF】はてなのミカタ みんなで考えよう=第1回 テーマは こどもって?(上)

 【座談会の参加者】

 ▼福岡市・筑紫丘小4年 横山 史恩記者
 ▼福岡県新宮町・新宮北小5年 稲葉 悠太記者
 ▼福岡市・若久小5年 清水 愛理記者
 ▼福岡市・舞鶴中1年 堀本 祐良特派員
 ▼福岡市・筑紫女学園中3年 小宮 衣織特派員
 ▼福岡県久留米市・久留米大付設中3年 下野 聖矢特派員

 ■座談会

 こども記者やこども特派員の小中学生6人が福岡市の西日本新聞社に集まり、「こども」をテーマに座談会で意見を交わしました。

 ●お年玉、時間 こどもの特権

(1) こどもに「特権」ってある?

小宮 こども料金や割引があること。小学6年の3月と中学1年の4月は1カ月しか違わないのに電車代が倍になってびっくりした

横山 プレゼントやお年玉がもらえるのもこどもの間だけだよね

清水 「家計のピンチ」とか言うし、おとなはこどもの見えないところで大変そう

稲葉 おとなになると時間がないけど、こどもはたくさん遊べるよ

(2) こどもで損だと思うことは?

稲葉 料理とか僕はやれることでも「包丁が危ないからだめ」みたいに言われるのは嫌

清水 こどもだけど、おとなが中毒になるほどおもしろいというパチンコやお酒を試してみたい

小宮 でも、だめと言われるには理由があるんじゃないかな

下野 まだ自分だけでは判断できないことがあるし、こどもあつかいされるのは当たり前だよ

 ●チャレンジ 重ねて一人前

(3) こどもだからできることは?

下野 僕は生徒会で新しい企画が失敗したけど、おとなの仕事みたいに損失を心配しなくていい。いろんなことにチャレンジできるのはこどもの今だからこそ

堀本 いっぱいチャレンジして一人前の大人になれるよね

稲葉 今のうちに多くの失敗を経験しておきたいな

横山 家族との時間や勉強も大切にしたいと思う

(4) こどもに卒業はある?

堀本 自分の責任を自分で取れるようになったときだと思う

小宮 年齢的な卒業はないと思う。親がいればいつまでもこどもだから、親が亡くなった時かな

下野 何でも自分で考えて判断できるようになったら卒業かな

稲葉 卒業してとつぜん世界が変わるんじゃなくて、ちょっとずつおとなになっていくんだと思う

(5) おとなってどんな人?

下野 マナー違反をした時とかに、自分の間違いをあやまれる人

稲葉 駅の階段で僕にぶつかってきたのに、何も言わずに行っちゃたおとながいて、なんかなぁと思ったよ

横山 見た目はおとなでも、自分が悪いことを認められない人っているよね。こどもでも、手伝いをしてくれる人や体が大きい人はおとなに見える

 ●心の広いおとなになりたい

(6) どんなおとなになりたい?

清水 自分とは違う考えも受け入れられる心が広くて優しい人

横山 僕はお母さんのように、大事な時にしかってくれるようなおとなになりたいと思う

堀本 大変な時でもかっとせず、笑顔でいられるようになりたい

 ●「好きなだけ遊べる」「政治に意見できない」「柔軟」 こども記者、特派員 59人が答えました

 「こども」という存在や立場について、小中高生はどう考えているのでしょう。こども記者・特派員たちに聞きました。

 答えてくれたのは小学4年から高校1年までの59人。思春期に近い年代で、こども扱いされることに抵抗を感じやすい年ごろと重なりますが、こどもとして扱われることを「当たり前」と考える人が多数派(33人)でした。その理由として「お父さんやお母さんみたいに働かなくていい」ことや、学校で取り組まれている「弁当の日」に「買い出しや献立づくりを親に手伝ってもらい、自分一人で弁当を作れなかった」ことを挙げる人もいました。

 また「登下校時に、大人が見守りパトロールをしてくれる。こどもだから守られていると感じる」という意見もありました。ただ「自分はこどもだと思うけど、見下されるのは嫌」と反発する声もありました。

 一方、こども扱いされることを「嫌だ・損だ」と答えたのは約4分の1の14人でした。その理由は「夜、こどもは早く寝ないといけないから」「お子さまランチは恥ずかしいから」など。「消費税率が上がってもおこづかいは増えない。消費税を払っているのに、政治に意見を言う権利をもらえない」という不満もありました。

 「こどもの特権(得することや良い面)」を尋ねると、「転んでも平気(お年寄りは転んで大けがをすることがある)」「手が小さいから、せまい場所も掃除できる」などと体の特徴を挙げる人もいれば、「まちがっても許してもらえる」「大人が当たり前と思っていることに疑問を感じることができる」と、いろんなことにしばられない柔軟さを前向きにとらえる回答も多くありました。

 また「日本では中学生まで無償で教育を受けられることが特権。でも世界のほかの国には学校に行けない子もいる」と、世界を見渡して考える人もいました。

    ×      ×

 ●子どもの権利・四つの柱 生きる権利 守られる権利 育つ権利 参加する権利

 こどもの人権を保障する国際的な取り決めがあります。「子どもの権利条約」です。1989年の国連総会で採択されて今年で30年。この条約では、子どもの定義(を「18歳になっていない人」とし、大きく分けて四つの子どもの権利を守るように定めています。

【紙面PDF】はてなのミカタ みんなで考えよう=第1回 テーマは こどもって?(上)

=2019/01/07付 西日本新聞朝刊=

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