ビュールレさんのお薦め アングル「イポリット=フランソワ・ドゥヴィレの肖像」

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「イポリット=フランソワ・ドゥヴィレの肖像」(1811年)(C)Foundation E.G.Buhrle Collection,Zurich(Switzerland) Photo:SIK-ISEA,Zurich(J.-P.Kuhn)
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「イポリット=フランソワ・ドゥヴィレの肖像」(1811年)(C)Foundation E.G.Buhrle Collection,Zurich(Switzerland) Photo:SIK-ISEA,Zurich(J.-P.Kuhn)
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写真のように精密

 南フランスで生まれたアングル(1780~1867)は、印象派が登場する前の新古典主義を代表する画家だ。本作のモデルは、ローマに駐在したフランス人官吏という。上着に施された麦の穂の刺しゅう、袖先のレース、髪の生え際まで精密に描かれ、視線には威厳が漂う。

 19世紀に写真が発明され、絵画の存在感は揺らぐ。ビュールレは印象派の前史にも目を向けることで、印象派が肖像画や風景画に与えた影響を捉えた。

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 福岡県太宰府市の九州国立博物館で開催中の特別展「至上の印象派展」(7月16日まで)に、スイスの実業家ビュールレが集めた名作64点が並ぶ。お薦めを紹介する。(随時掲載)

=2018/06/06付 西日本新聞朝刊=

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