ビュールレさんのお薦め ボナール「室内」

ピエール・ボナール「室内」(1905年頃)(C)Foundation E.G.Buhrle Collection,Zurich(Switzerland) Photo:SIK-ISEA,Zurich(J.-P.Kuhn)
ピエール・ボナール「室内」(1905年頃)(C)Foundation E.G.Buhrle Collection,Zurich(Switzerland) Photo:SIK-ISEA,Zurich(J.-P.Kuhn)
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鏡が生み出す奥行き

 前衛集団「ナビ派」のボナール(1867~1947)もゴッホと同様に日本美術の影響を受け、「日本かぶれのナビ」とも呼ばれた。1890年にパリであった展覧会で、浮世絵を見て感銘を受けたという。

 本作の舞台は、ボナールが暮らしたアパートの部屋らしい。室内の風景としては珍しい縦長の画面は、掛け軸を模したのか。

 鏡に映り込んだ景色が作品全体に奥行きを生む。画家の関心は、モデルの女性よりも鏡にあるように思える。

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 福岡県太宰府市の九州国立博物館で開催中の特別展「至上の印象派展」(7月16日まで)に、スイスの実業家ビュールレが集めた名作64点が並ぶ。お薦めを紹介する。(随時掲載)

=2018/07/10付 西日本新聞朝刊=

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