ビュールレさんのお薦め ピカソ「花とレモンのある静物」

パブロ・ピカソ「花とレモンのある静物」(1941年) (C)Foundation E.G.Buhrle Collection,Zurich(Switzerland) Photo:SIK-ISEA,Zurich(J.-P.Kuhn)/(C)2018‐Succession Pablo Picasso‐BCF(JAPAN)
パブロ・ピカソ「花とレモンのある静物」(1941年) (C)Foundation E.G.Buhrle Collection,Zurich(Switzerland) Photo:SIK-ISEA,Zurich(J.-P.Kuhn)/(C)2018‐Succession Pablo Picasso‐BCF(JAPAN)
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キュビスムの到来

 ビュールレは、自分が生きた時代の芸術をそれほど追いかけず、印象派から展開された抽象絵画とも距離を置いた。だが、その兆しを示すモダンアート作品はしっかり押さえている。

 ナチス・ドイツによる占領下のパリで、ピカソ(1881~1973)はキュビスムらしい本作を描いた。モチーフは素朴だが、画面を分割して縛り付けるような黒い太線は占領下の不安や苦悩を感じさせる。ビュールレが手に入れた最も新しい時代の作品という。

 =おわり

=2018/07/15付 西日本新聞朝刊=

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