「見えた」平畑さんの夢 友人らとオーロラ旅行

旅行を終え、福岡空港に到着したメンバーたち(提供写真)
旅行を終え、福岡空港に到着したメンバーたち(提供写真)
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 夢をかなえた。昨年11月に紙面で紹介した、「オーロラを見に行きたい」と願う難病の友のために、旅行資金を広く募った有志たち。2月6~15日、アイスランド旅行を実現させた。

 メンバーは福岡市の森山淳子さん(52)やボランティアの医師ら9人。徐々に体が動かなくなる「脊髄小脳変性症」を患う平畑貴志さん(43)に生きる気力を持ち続けてもらおうと、家族ぐるみで付き合ってきた友人たちがインターネットなどを通じ、渡航費などを募った。

 雪道も走れる車いすや4WDの車両も調達して現地入りしたものの、猛吹雪の日々。後ろ髪を引かれつつ帰りの飛行機に乗ったのは14日。ロシア上空にさしかかったころ、客室乗務員に非常口の小窓から外をのぞくよう、声を掛けられる。薄い緑の光の帯がうっすらと-。オーロラだった。森山さんは平畑さんが見やすいよう、指でまぶたを広げた。平畑さんは右手の人さし指を立てた。「見えた」の合図だった。

 一行は15日、福岡空港に到着。支援者らが出迎える中、同行した平畑さんの母、美枝子さん(71)は目を潤ませ、森山さんに感謝を伝えたという。平畑さんも笑顔だった。森山さんは言う。「貴志が連れていってくれた。すてきな旅をありがとう」

=2018/03/01付 西日本新聞朝刊=

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