移住世代(3)移住の「トリガー(きっかけ)」、上治さんの場合は…

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 鹿児島県出身で、福岡県で大学時代を過ごし、東京に就職。福岡に移って熊本県、また福岡。何度移住したことになるんだろう。

 東京のCM制作会社で働いていた僕は、30代に入って仕事に行き詰まっていました。田舎者で人がいいもんだから、お金の交渉なんかが苦手で。上司から「上がりが悪い」と怒られていました。助産師だった同郷の妻も、患者と先生(医師)の板挟みで悩んでいました。東京で夢破れた2人が、結婚をきっかけに福岡に移った感じです。

 福岡ではケアマネジャーなどをしてきました。高齢化社会だから介護は需要があって安定している、看護師のような専門職になると思ったんです。でも違った。非正規雇用で食べていけなくて、公民館の管理人と兼業していました。

 新聞で集落支援員の募集を知ったのはそんな時です。面白そうだし給料もすごくいい。自然が豊かで、「都会の子どもは競争社会にさらされる」と考えていた妻も賛成してくれました。家族全員で地域を盛り上げて、本当にやりがいがありました。

 槻木に残ることも考えましたが、一家5人で食べていけないと思いました。自治体は移住者を誘致するけど、その先、定着させることの方が難しい気がします。

移住世代(3)集落活性化の「請負人」町長選で思わぬあおり 熊本移住、志半ばで

2018/03/28 西日本新聞

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