デートや飲み会、割り勘どうしてる?みんなの本音は

会社の飲み会意識調査
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デート費用を割り勘したい人の割合
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人によって価値観が異なるのでお金の話はしにくい
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ファイナンシャルプランナーの香月和政さん
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ビッグトゥリー社長の高柳希さん
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みんなのモヤもや会議

 今月のテーマは「割り勘」。飲み会やデートの支払いでは、誰がいくらお金を出すのか、何を基準に決めていますか。収入や立場の違い、人間関係…。お金の話だけになかなか本音を言いにくく、不満や悩みもあるようです。

デート代は?20代女性の4割「割り勘

 デートの場面での支払いはどうだろう。会社員女性(27)=福岡市中央区=は「割り勘に抵抗はない。おごってもらうこともあるけど、毎回となると申し訳なくなってしまう」と明かす。レジの前でもたもたするのは嫌なので、食事代を出したら、お茶代はもう一方が支払うといった具合に、負担が偏らないようにしているという。

 若い世代ほど、デートは割り勘がいいと思っているようだ。リクルートブライダル総研の調査(2017年)では、割り勘にしたいと思う人の割合は、20代女性で4割を超えた。20~40代まで全ての年代で女性が男性を上回っており、「対等な関係でいたい」という思いが背景にあるのかもしれない。

 ただ、この女性はこうも付け加える。「年上で年収も明らかに私より多い人に『割り勘で』と言われたらちょっとモヤっとするかも」。デートする相手によって感じ方は変わるようだ。

 同調査によると、デート費用は男性が払うのが当然だと思う人は男性23%、女性19%だった。「基本的に自分が出すようにしている」という会社員男性(34)=福岡市東区=は、1回のデートで1万円近く使うという。「懐が寂しいときは正直に『割り勘でいい?』と言う。初めから割り勘で、と言えたら気楽なんだろうけど、やっぱり見えを張りたいし、格好を付けたいしな」

男女の料金差気になる

 韓国語教室経営の女性(56)=福岡市中央区 5人の韓国人講師を雇っており、一番年長なので、基本的に全額を払っている。毎回何万円もかかって安くはないが、「人にごちそうしてあげられる立場になれた」ということに感謝して、気持ち良く出すようにしている。それに韓国では上司や年長者が全額を持つのが当たり前。韓国で暮らしたときに割り勘をしたことは一度もなかった。

 気になるのは婚活パーティーなどの場で男女に料金差があること。「あれ? この差は何?」と思ってしまう。立場は対等なはずなのに。差を設けるなら、お酒を飲む人、飲まない人で分けるべきだ。

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 建設会社勤務の男性(46)=佐賀市 同僚と飲むときは、私が年長なら全額を払うか、多めに出す。先輩が来たら、先輩がそうする。昔からの慣習で変だと思ったことはない。女性は正社員でもパートでも極力負担させない。「せっかく来てくれたから」という意識からかもしれない。年を取るとそうやって出費が増えるから、だんだん飲みに行かなくなる。会社以外で友人と飲むときはきっちり割り勘。この違いって、何でしょう。

お酒飲まないのに…

 団体職員女性(23)=福岡市城南区 学生時代は飲み放題付きで3千円ぐらいのコースが多かった。お酒を飲まないので、おいしくない料理にこんなにお金を払うのかと気が重かった。職場の先輩は多めに出してくれるので、飲まなくても不平等に感じない。非正規の職員からは、3千円までしかもらわないという慣習もある。

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 会社員男性(47)=福岡市東区 管理職になってから後輩と飲むときは1万円払うようにしている。負担が重いと感じることもあるけど、「前回は1万円出してくれたのに、今回は…」とか思われるのが心配なので、やめられなくなった。自分はあまり飲む方ではないので、目の前でおいしそうに大量に飲む後輩たちを見て正直、複雑な気持ちになるときもある。

支払い自分の分だけ気楽

 主婦(31)=福岡市南区 ママ友と集まるときは子どもも一緒なのでファミリーレストランが多い。自分が注文した分だけレジで支払う。貸し借りがなくていい。子どもの年齢や食べる量がそれぞれなので、子連れで割り勘は難しそう。同級生と集まって飲むときは割り勘。途中で帰る場合は、その分安くしてもらっている。

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 女性(67)=福岡市西区 若い頃は割り勘はほとんどなく、上司や先輩からおごっていただいた。うれしい半面、申し訳なさもあり、その何分の一かのお返しをしたことも。割り勘なら気楽で遠慮もいらない。

■当日は1000円札多く準備を

福岡和白FP相談室ファイナンシャルプランナー 香月和政さん 割り勘の負担割合、悩みますよね。年齢に応じて負担する計算方法を紹介します。20代、30代、40代、50代の計4人が一緒に飲みに行き、会計が3万円だったとします。20+30+40+50=140。20代の負担額は3万×140分の20で4286円。他の年齢も同様に計算します。

 端数は年長者や会場から一番自宅が近い人(交通費があまりかからない)などが負担すればいいと思います。スマートフォン上で割り勘の計算や決済ができるアプリもあります。

 年収の多さと自由に使えるお金は必ずしも比例していないのが難しいところ。サラリーマンのお小遣いは月2万~3万円台が多いようです。飲み会が続けば、多めに出すことが多い役職者は大変ですね。

 悩まなくていいように会費制の飲み会もあります。5千円といった切りのいい金額が設定されていることが多いです。ただ、年長者が気を利かせて多めに出すと、残金が人数で割り切れずに集金が大変になることが結構あります。そこで「1人当たり4千円の負担にするにはいくら必要」と計算して多めに出してあげれば、参加者から一目置かれるはずです。柔軟に対応できるように、飲み会の日は財布に千円札を多めに準備しておくと安心です。 (福岡市東区)

■幹事務め仕切ってみては

ビッグトゥリー社長 高柳希さん コミュニケーションについての企業研修などを手掛けています。割り勘でもやもやするなら、そもそもその飲み会や会合にあまり参加したくないと思っている可能性があります。楽しみにしていた場なら「アルコールは飲まないのに」「遅れて来たのに」といった不満は持ちにくいですよね。

 その会に「目的がある」かを参加の判断基準にするのもお勧めです。終業後になんとなく行く打ち上げは忘年会や歓送迎会と比べて目的が曖昧ですね。そんな飲み会は気が進まなければ断っていいと思います。

 日本人は他者とのコミュニケーションで「共感」を前提にしている傾向があるので、事情や価値観がさまざまな「お金」については話しにくいのが現実。払ってもらいたい金額と、実際に払う金額に差が出るのもそのためでしょう=イラスト「会社の飲み会意識調査」参照。

 金額についての不満や意見を相手に伝えるときは「これからも一緒に飲みに行きたいから」「今後も付き合いたいから」と一言添えるだけで印象が和らぎ、相手も心を開いて耳を貸してくれるはずです。不満がある人は、自分が幹事になり、場を仕切って金額まで決めてしまうのも一つの方法です。 (福岡市南区)

=2018/09/28付 西日本新聞朝刊=

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