「拘束」孤独と不安で押しつぶされそうに 11日間体験の女性が漫画に

なかむらなつみさんの漫画「拘束」1ページ目
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なかむらなつみさんの漫画「拘束」2ページ目
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なかむらなつみさんの漫画「拘束」3ページ目
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なかむらなつみさんの漫画「拘束」4ページ目
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なかむらなつみさんの漫画「拘束」5ページ目
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なかむらなつみさんの漫画「拘束」6ページ目
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なかむらなつみさんの漫画「拘束」7ページ目
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なかむらなつみさんの漫画「拘束」8ページ目=おわり
なかむらなつみさんの漫画「拘束」8ページ目=おわり
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 身体拘束された患者はどんな気持ちなのか-。精神科病院で11日間拘束された、なかむらなつみさん(34)=沖縄県宜野湾市=が実体験に基づいた漫画「拘束」を描き、10月下旬に沖縄県であったシンポジウムで発表した。なかむらさんは「拘束されると、孤独と不安で押しつぶされそうになる」と訴える。

 なかむらさんは数年前、解離性障害に伴って記憶が途切れ、知らないうちに道路に飛び出そうとしたところを保護された。搬送先で目覚めると、両手足と腹部をベッドにくくりつけられていた。運ばれた経緯は覚えておらず、体のあちこちが痛んだという。

 拘束中は体を動かせない。寝返りも打てず、夜中に何度も目が覚めて寝不足になった。トイレに行くことも許されず、ベッドの上でおむつに用を足すしかなかった。

 病室に1人でいると寂しくなり、何度も「今、大地震が起きたら、誰も来てくれないかも」と考えた。わざと頻繁に水分補給して尿意を促し、おむつ交換に来た看護師に話し相手になってもらった。自分では「もう落ち着いたから大丈夫」と思っても、医師が解除を判断するまで拘束は11日間続いた。

 なかむらさんは「拘束がいいのか悪いのか、私には分からない。でも、医師への不信感があると、素直に話ができず、気持ちが苦しくなる。拘束するなら医師と患者の信頼関係が大切だと思う」と語った。

=2018/11/26付 西日本新聞朝刊=

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