介護現場の出会いと別れ、実体験を芝居に 札幌の柴田さん、福岡市で11~13日

柴田智之さんが演じる一人芝居「寿」(提供写真)
柴田智之さんが演じる一人芝居「寿」(提供写真)
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 老人ホームに勤めた経験をもとに、お年寄りとの出会い、別れが交錯する介護現場の人模様を描く一人芝居「寿」(福岡市文化芸術振興財団など主催)が11~13日、福岡市東区のなみきスクエア大練習室で上演される。舞台に立つのは、福祉の仕事の傍ら、演劇で創作活動を続ける柴田智之さん(37)=札幌市在住。多忙で過酷な環境の中で、入居者と職員が気持ちを通じ合わせていく様子をリアルに演じ、観客の心を揺さぶる。

 柴田さんは大学時代に演劇と出合い「打ち込み過ぎて」一度離れ、福祉の仕事を始めた。有料老人ホームやグループホームで働きながら介護福祉士の資格を取り、現在は障害者福祉の生活介護に携わる。

 舞台「寿」は2013年に創作。老人ホームで働く女性の介護職員の目線で、さまざまな入居者たちとの日常を描いた。時になじり合い、傷つき、自分を見失いそうになりながらも、一人の男性入居者と出会い、活力を取り戻していくストーリー。複数の入居者をユーモアも交えて自ら演じるほか、木製の人形も巧みに使い、舞踏表現も取り入れるなど工夫を凝らした。

 今回は全国の7団体1個人が1~2月、福岡市内の劇場で公演する舞台芸術祭「キビるフェス2019」の一環。昨秋、記者会見に臨んだ柴田さんは「介護やみとりについて何かを感じ、自由に受けとめてもらえたらうれしい」と語った。「実体験をもとに描かれ、説得力がある。人にどう寄り添っていくのか考える機会にしてほしい」と同財団の菅原力さん(39)。公演は11日午後5時、12日午後7時、13日午後3時から。約75分。前売りは一般2500円、25歳以下1500円(当日は各300円高)。高校生以下は前売り・当日とも500円。ローソンチケットなどで販売中。公演サイト=https://www.sapporo-engeki.com/kotobuki

=2019/02/07付 西日本新聞朝刊=

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