主婦が考案「ケープ付き授乳服」 きっかけは自身の経験

大きなフリルが目隠しになる「ケープ付き授乳服」を開発した末次薫さん (抱いているのは人形)
大きなフリルが目隠しになる「ケープ付き授乳服」を開発した末次薫さん (抱いているのは人形)
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授乳していないときは普段着に
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 外出中や来客中に、目立たず気軽におっぱいをあげられて、普段着としても着こなせる。「そんな授乳服はないの?」。長女に母乳を飲ませながらそう感じていた福岡市南区の主婦、末次薫さん(34)が「ケープ付き授乳カットソー」という授乳服をデザインから手掛けて開発した。特許も取得し、5月から販売を始めようと準備を進めている。

 末次さんは長女の瑠子(るこ)ちゃん(2)を出産した2016年、自宅を訪れた親戚の前や外出先の繁華街で、授乳することがよくあった。胸や乳児の顔を隠すケープ(布)を身にまとうと「おっぱいをあげています、と周囲に知らせているように感じて恥ずかしかった」という。インターネットの買い物サイトで「洋服として着てもファッショナブルなケープ付き授乳服」を探したが見つけられず「それなら自分で作ってしまおう」と思い立った。

 結婚式で着たドレスを自らデザインした経験もあり、試行錯誤を重ねた。縫製会社に相談すると断られ続け「普通の主婦が作れるはずないでしょ?」とあしらわれることもあった。石川県の会社が興味を示し、協力してくれた。電話やメールでやりとりし、4回目のデザインで現在の形にたどり着いた。

 肩の下辺りに切り替えがあるオフショルダーのデザインで、大きなフリルが胸を覆う。素材は赤ちゃんの肌にも優しいようにと綿100%。授乳時はフリル上部のファスナーを開け、子どもの顔を確認できる。左右の授乳口のホックを外し、母乳を与える。「赤ちゃんがいるママ友に試着してもらったら好評だった。育児で孤立しがちなお母さんが、外出しようと思い立つきっかけにもなればうれしい」

 肩下にフリルが付くなど従来ないデザインや授乳しやすい機能性が認められ、昨年12月に特許を取得した。「ルブコ マム」のブランドで販売予定。色はベージュと黒。1万692円。

=2019/03/15付 西日本新聞朝刊=

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