空港出資条例案、修正案を可決 福岡市議会特別委、市長の「再議」申し立て焦点

投票箱に賛否の札を入れる福岡市議
投票箱に賛否の札を入れる福岡市議
写真を見る
写真を見る

 福岡市議会条例予算特別委員会は27日の総会で、自民党市議団が議員提案し、福岡空港民間委託後の新運営事業者に対する出資を求める「活力ある福岡空港づくり基金」条例案について市民クラブ提案の修正部分を除く原案と、修正部分のみの修正案をそれぞれ採決。両案とも自民、市民クラブ、共産党市議団などの賛成多数で可決した。28日の定例会本会議でも可決する見通し。条例案に反対する高島宗一郎市長が「再議」を申し立てるかどうかが焦点になっているが、特別委の採決は、再議の可決・廃案を分ける「3分の2ライン」ギリギリの結果となった。

 この日の採決は修正案、条例案の順に賛成は白、反対は青の札を入れる記名投票方式で行われた。採決前に、緑とネットの2人は「いずれの立場も支持しない」と表明して退席した。採決結果は、特別委委員長を除く投票総数59に対し賛成39、反対20で可決。みらい福岡と維新の会の2会派で、所属議員の賛否が分かれた。

 両案は、定例会最終日の28日の本会議採決でも可決される情勢。再議は地方自治法に基づき、首長が議決送付から10日以内に議会に対して再度の議決を要請する手続きで、最初の議決が可決の場合、再議で賛成が3分の2以上だと可決が確定、3分の2未満だと両案は廃案になる。

 特別多数決の議決となるため、仮に高島市長が再議を申し立てた場合、条例案の提案会派である自民出身の小畠久弥議長も含めた定数62人による投票が行われる。「3分の2ライン」を巡る賛否両派の厳しい攻防が展開されそうだ。

 高島市長はこの日の採決後、再議について「明日の(本会議)採決結果次第かなと思う。どういうふうに皆さんが意思表示するかを見て、また判断したい」と述べた。新運営事業者への出資については「私は必要ないと思っている」とあらためて強調した。

=2017/03/28付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]