中央ふ頭の入管、機能強化へ 福岡市が4案を検討

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 福岡市は21日、海外からのクルーズ船が2隻同時に着岸できるよう整備を進める中央ふ頭(博多区)で、出入国管理や税関、検疫の審査を行うターミナル機能の強化を検討していることを明らかにした。同日の市議会常任委員会で4案を提示。関係する国とも協議した上で本年度中に絞り込み、事業手法などを決め、来年度には公募の手続きに入る考え。

 中央ふ頭に着岸するクルーズ船の客は、クルーズセンターで出入国審査などを受けている。ただ現状では、最大級の5千人規模の船では審査に約2時間かかり、観光やショッピングの時間が削られている。市は2隻同時着岸が可能になる来年以降、出入国審査ブースが最大で22カ所不足すると試算している。

 市が示した4案のうち3案は、同時着岸する2隻のうち1隻の審査をクルーズセンターが対応し、もう1隻について(1)入国管理局職員が船内に乗り込んで審査(2)博多港国際ターミナルを審査できるように改修して対応(3)新たにターミナルを整備して対応-することを想定。この3案に加え、2隻に対応する新たなターミナルを整備し、審査機能を集約する案を検討する。

 この日の市議会で、市担当者は「東アジアのクルーズ市場は世界最大のカリブ海に匹敵する規模になると業界は考えており、ポテンシャルは高い」と機能強化の必要性を訴えた。これに関連し、市は2隻同時着岸になれば、クルーズ客用の観光バスの待機場も現状の倍に当たる280台分が必要として、追加整備を検討することも明らかにした。

=2017/06/22付 西日本新聞朝刊=

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