市長と「情報共有したい」 福岡市新議長・川上晋氏が抱負

記者会見で今後の抱負を語る福岡市議会の川上晋平新議長
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 福岡市議会の新議長に就任した川上晋平氏(46)=5期目=が23日、市役所で記者会見を開いた。議長としてまず取り組みたいこととして、議会との関係悪化が指摘される高島宗一郎市長と対話することを挙げ、「議会の意見も伝え、いい方向に進んでいくようにする」と述べた。その他の主なやりとりは次の通り。

 -市長との距離や姿勢についてどう考えるか。

 「二元代表制の中で両方とも市民のために働く機関。市と議会は車の両輪に例えられるが、さらに言えば市が車の動力なら、議会は安全に目的地に着くためのブレーキやナビゲーションの役割を担っているのではないか。うまく機能した方が市民にとっていい」

 -具体的に何をするか。

 「情報を共有できるようにしたい。同じ情報で話をしないと、出る答えが変わる。今は100パーセントうまくはいっていない。必要な資料は要求して、優秀な市職員に負けないように勉強し、福岡市をどう前進させるかを見いだしていきたい」

 -議長の任期途中での交代については、他会派から意見も出たが。

 「小畠(久弥)前議長も4年間やるつもりだったろうが、一身上の都合で辞めるのは仕方ないと思う。その前の森(英鷹)議長は4年しており、ポストのたらい回しではないと思う」

 -議会改革調査特別委員会で協議が始まった議会基本条例への考え方は。

 「政令市では福岡市を含め4市だけ存在しない。必要性を含め検討していくと思うので、見守りたい」

   ◇    ◇

 公明、みらいが川上氏に投票

 23日未明の福岡市議会議長選で、川上晋平氏は投票総数62票のうち6割を超える39票を集めた=表。出身の自民党市議団に加え、空港出資問題の再議では自民と対応が割れた公明、みらい福岡なども川上氏に投票した。

 空港出資問題では公明とみらい福岡が高島宗一郎市長を支え、市長と対立した自民との関係が微妙になった。特に4月の再議を契機としてみらい福岡の所属議員2人が自民に移籍し、両会派は疎遠になっていた。数日前に自民幹部がみらい福岡の控室を訪れ、「今後も(空港出資問題以前のように)融和してやっていきたい」などと和解を申し入れたという。

   ◇    ◇

 「二元代表制道半ば」小畠前議長

 任期半ばで議長を辞任した小畠久弥市議は、23日未明に本会議場で行った退任あいさつで「(地方自治の本旨である)二元代表制の徹底による市民のための市政向上はまだまだ道半ばだ」などと述べた。

 小畠氏は特に空港出資問題に言及し、「(自民が主導した)議員提案条例が、(高島宗一郎)市長の再議権行使により廃案になったことは残念だった。私はこの廃案は、悔いを後世に残すものではないかと深く感じている」と振り返った。

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 3特別委の構成決定

 福岡市議会は23日、市の課題をテーマ別に扱う3特別委員会の構成を決めた。(●が委員長、○が副委員長。敬称略)

 交通対策(七隈線やウオーターフロント地区など、21人)●大原弥寿男(自民)○篠原達也(公明)比江嶋俊和(共産)三角公仁隆(みらい福岡)▽都市問題等調査(福岡空港や防災など、21人)●中山郁美(共産)○堤田寛(自民)古川清文(公明)落石俊則(市民クラブ)▽少子・高齢化対策(20人)●池田良子(同)○津田信太郎(自民)綿貫英彦(共産)

=2017/06/24付 西日本新聞朝刊=

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