スクールソーシャルワーカー 全国最多69人に拡大 不登校、貧困対応を強化 福岡市

 福岡市は2018年度から、児童・生徒の不登校や貧困などに対応する福祉専門職「スクールソーシャルワーカー(SSW)」を69ある全中学校区に1人ずつ配置する。1人が小中学校2~5校を受け持ち、学校や家庭などと連携して不登校からの復帰や生活環境の改善を支援していく。69人の配置は全国で最も多いという。

 SSWは、福祉の観点から教育を支える専門家で、市では社会福祉士と精神保健福祉士の有資格者が務めている。本年度は25人を配置しているが、不登校やいじめなど子どもが抱える課題は家庭環境などが複雑に絡み合っており、教員だけでは対応が難しいケースが増えている。SSWの対応件数も増加しており、人員を大幅に拡大することにした。

 SSWは週4日勤務し、担当する小中学校を定期的に巡回する。教員と連携しながら問題を抱える児童に対応していくほか、家庭訪問で子育てなどに悩む保護者をサポート。気になる子どもには積極的に声を掛けるなど課題の早期解消に力を入れる。

 児童相談所や各区の保健福祉センターとも連携し、貧困に対しては生活保護や就学援助など各種福祉サービスを仲介する。18年度当初予算案に関連費2億9842万円を盛り込む。市の担当者は「教員、SSW、関係機関の協力を深め、より細やかに子どもの課題に対応していきたい」としている。

=2018/03/01付 西日本新聞朝刊=

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