「リーダーシップを」「説明丁寧に」 3期目市長に期待、注文 福岡市議会一般質問

福岡市議会定例会の一般質問で答弁する高島宗一郎市長
福岡市議会定例会の一般質問で答弁する高島宗一郎市長
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 福岡市議会12月定例会は12日、一般質問が始まり、3期目に入った高島宗一郎市長の市政運営や、市議会との向き合い方をただすやりとりが交わされた。11月の市長選で、28万5千票を超える史上最多得票を得た高島市長。議員からは強いリーダーシップを期待する声が上がった一方で、政策決定において丁寧な説明と議論を求める注文も相次いだ。

 市長選で対立候補を擁立した共産党市議団の中山郁美団長は、博多駅と博多港エリアを結ぶ交通アクセスの件を取り上げた。市の有識者研究会が八つの交通手段を比較検討している途中で、高島市長がロープウエー導入を選挙公約に掲げたことを批判し、「手順をすっ飛ばしてロープウエーありきの結論を市民に約束した。研究会を冒涜(ぼうとく)するものだ」と迫った。

 高島市長は答弁で、「私の思いや夢を候補者として市民に語った」と説明。研究会での検討作業を通し、「輸送力、コスト、景観の面でロープウエーの優位が明らかになりつつある」と強調し、「議会や市民の意見を聴きながら、実現可能性をしっかり吟味したい」との考えを示した。

 与党系会派「みらい・無所属の会」の国分徳彦会長は、高島市長が選挙で最多得票を更新したことを挙げ、「現在の市政運営をしっかり継続してほしいという市民の後押しだ。勇気と覚悟を持って期待に応えていただきたい」と求めた。

 高島市長の2期目に衝突する局面が目立った最大会派の自民党市議団からは、今期で引退する光安力市議が登壇。福岡市の発展の経緯を振り返りながら、「新たな課題解決に向けて果敢に挑戦してほしい」と激励したのに対し、高島市長は「先人たちのご尽力への感謝を忘れず、市議会のみなさまとともに、市民の期待に応えるべくしっかりと市政運営を行いたい」と応じた。

 昨春、両者の対立がピークに達した福岡空港出資問題の再議当時、市議団会長だった光安氏。「(地方自治は)二元代表制であることを心に留め、議会で示される民意を最大限に尊重しながら市民にとって最良の選択を」と高島市長に呼び掛け、「エールの意味を込めてこの言葉を贈る」と孔子の言葉を引いた。「忠言は耳に逆らえども行いに利あり-」

=2018/12/13付 西日本新聞朝刊=

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