外国人の子どもたちと学校、保護者…戸惑わないように 「多文化理解」ハンドブック刊行

「学校と子ども、保護者をめぐる多文化・多様性理解ハンドブック」を手にする九州大大学院の松永典子教授
「学校と子ども、保護者をめぐる多文化・多様性理解ハンドブック」を手にする九州大大学院の松永典子教授
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 外国人や帰国した子どもたちが日本の学校で学ぶ場合、学校や保護者、地域にとって役立つ情報をまとめた「学校と子ども、保護者をめぐる多文化・多様性理解ハンドブック」を、九州大大学院比較社会文化研究院の研究者らが刊行した。代表の松永典子同大学院教授(日本語教育)は「子どもも大人も戸惑わないように、基本的な知識と情報を詰めました」としている。

 ハンドブックでは、外国籍や国際結婚により生まれた子ども、帰国子女など「外国とつながる子ども」が増えているのに、学校現場が追いついていない現状を指摘。子どもに教室を掃除させたり、朝の会や帰りの会を開いたりする日本の学校文化は、外国人の保護者にも説明し、理解してもらう必要があると助言した。

 日本で子育て中の外国人研究者は「学校で履く上靴とは何かが理解できなかった」「日本の学校は保護者向けのお便りやプリントを配るが、量が多く、重要事項を探し出すのが大変」など、自らの経験を紹介。絵や写真を添えたり、重要事項には線を引いたりするなどの工夫を求めた。

 このほか日本語指導員の派遣など学校が実施する手続きのマニュアルや、子どもの学習を支援する全国各地の団体名とホームページのアドレスを「資料編」として収録した。A5判、128ページ。1404円。

=2018/05/11付 西日本新聞朝刊=

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