《県内11選挙区直前情勢》 福岡5区 「高齢」「復党」どうかわす

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 衆院解散翌日の22日、自民前職の原田義昭(70)は朝倉市甘木であったイルミネーションの催し会場を訪れた。一人ずつ「頑張ります」と声を掛けて握手を交わした。朝倉地区の別の会合に出席後、急きょ参加を決めたという。

 当選6回。文部科学副大臣などを歴任したベテランだが、2009年の前々回は「政権交代」の逆風にさらされた。陣営関係者は「落選を経験し、本人も地道な活動の大切さが身に染みた。最近は予定外の場所に本人の意志で行くことがよくある」。

 今回も公明や県農政連、企業の推薦を視野に組織を固めるが、「高齢多選」の批判もちらつく。原田を支持する地方議員は「地元で『辞めるんじゃなかったのか』と聞かれる」と明かす。原田自身は「政治家は経験、蓄積が大事。世の中もそういう人を必要としている」と強気の姿勢だ。

 原田と5回目の対決となる民主元職の楠田大蔵(39)。「野党統一候補として自民前職と真っ向から戦います」。連休中の23日、朝倉市から那珂川町まで催し会場を駆け回りながら、交差点や商業施設前で車を降り、演説を繰り返した。

 楠田は今年2月、民主を離党。解散直前の17日に復党願を出した。党内や支持労組には反発もくすぶる。地元自治体の労組幹部は「短期間に出たり戻ったり、理解できない」とため息をつく。後援会幹部は「ゼロからやり直すつもりで頑張るしかない」と話す。

 当選3回。前々回は小選挙区で初勝利したが、12年の前回は惨敗。民主への逆風に加え、「第三極」の候補が乱立し、票が分散した。今回は共産を除く「野党統一候補」として訴え、政権批判票の結集を図る。原田へ対抗するため「世代交代」を打ち出して自公支持層の取り込みも狙う。

 前回に続く挑戦となる共産新人の田中陽二(58)は党の街宣車に乗り「安倍政権の暴走にストップを」と訴える。第三極が候補擁立を見送る公算が大きいことから「民主も第三極も駄目。自公政権へ対抗できるのは共産しかない」と強調する。 (敬称略)

=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=

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