「短期決戦の構図」 宮崎1区 「野党競合」で本番へ

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 民主、維新、共産の野党3新人が自民前職に挑む宮崎1区。1強の自民に対抗する「野党共闘」の実現ができないまま選挙戦に突入しようとしている。

 解散風が吹いた11月中旬、自民前職の武井俊輔は、宮崎市内であったイベントで武者にふんして「この格好はまさに、常在戦場の姿」と笑みを浮かべた。

 元県議の武井は前回、党の公募に応じて初めて立候補。次点の民主候補者に3万票以上の大差をつけた。当選後、週末にはミニ集会を開くなど支持拡大を図り、任期半ばの解散にも「衆院ならあるもの」と冷静に受け止める。農業者などの各団体や公明の支援などを見据えて戦う。

 民主は急な解散の余波をまともに受けた。社民や連合宮崎との連携は急いで取り付けたが候補者が決まらず、解散の21日、新人村尾英俊の擁立をようやく決めた。村尾は米国で銀行や証券会社の勤務を経て、現在、東京で経済や政治を教える専門学校講師を務める。

 翌22日に宮崎市で開かれた連合の集会。空路駆けつけた村尾は緊張した表情ながらも「やる気は満々。安倍政権にストップをかけたい」と強調した。だが選挙も街頭演説の経験もない。連合の推薦は得たが、社民との具体的な支援態勢もまだ固まっていない。不安をかき消すように陣営幹部は「短期間でも、1人でも多くの有権者に浸透させていく」と語気を強めた。

 維新新人の外山斎(いつき)も党公認決定は21日で、党ののぼりも週明けに届いたばかり。それでも、参院初当選を含め国政に3度挑んだ経験から行動力を発揮する。繁華街や交通量の多い交差点に立った外山は「今回の解散に大義はない。自民の暴走を止める」とマイクを手に訴えた。

 共産新人の松本隆は前回に続く挑戦。消費増税反対や原発ゼロ社会の実現を訴え、支持を広げる構えだ。

 前回、比例復活した次世代の党の中山成彬(71)は今回、比例九州のみで戦う。当選7回のベテラン票の行方にも注目が集まる。 (敬称略)

=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=

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