選挙区の構図(2) 長崎2区 自民前職に挑む民主

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 「加藤さんは国会議員になって人が変わった。穏やかになり、市民の話をよく聞くようになった」。島原半島の市議会議長経験者は言う。自民前職の加藤寛治(68)は県議を8期。議長や党県幹事長を歴任し、地元JA組合長も務めた。地盤の島原市での県議選は盤石。だが前回衆院選では、島原半島外での知名度の低さを痛感したという。

 後援会関係者は「毎週末必ず長崎に戻り、小さな集会にも身内が感心するほど顔を出した。広い2区だが名前と顔は確実に浸透した」と、この2年の手応えを話す。解散後初の日曜日だった23日午前、諫早市のイベントに顔を出し「これからが地方創生の本番。再び国政に送っていただきたい」と有権者の手を握った。

 その日の午後、同じイベント会場に民主新人の大久保潔重(48)の姿があった。「安心して暮らしていけるふるさとを一緒につくりたい」とあいさつし、約30分かけてリーフレットを配って回った。「原点に返って草の根でやりたい」。捲土(けんど)重来の思いがにじむ。

 昨夏の参院選で落選。くら替えし、今年1月に党公認候補に決まった。急転直下の解散だったが、党や連合長崎、後援会などでつくる総合選対を24日に立ち上げ、組織固めを急ぐ。落選後も続けてきた朝の辻立ちでは「自ら身を切る改革をしない今の政権は打倒しなければならない」と強調。地盤は大票田の諫早市。背水の陣で加藤に挑む。

 前回に続いての挑戦となる共産新人の矢崎勝己(64)は「消費税が8%に上がって生活がすごく厳しくなった。増税には断固反対する」と訴える。

 前回無所属で出馬し、維新の2区支部長で元雲仙市長の奥村慎太郎(60)は、維新票の底上げが期待された橋下徹大阪市長の不出馬もあり、立候補を見送る公算が大きい。 (敬称略)

=2014/11/27付 西日本新聞朝刊=

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