耳掃除について教えて 風呂上がりがお勧め

西園正寿男さん
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綿棒を短く持って耳の穴の入り口から1センチ程度を掃除する
綿棒を短く持って耳の穴の入り口から1センチ程度を掃除する
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 ●耳掃除について教えて 
 耳掃除が好きで、毎日していますがいいのでしょうか。正しいやり方や注意点などを教えてください。

 ●風呂上がりがお勧め

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。福岡市城南区にある「にしぞの耳鼻咽喉科クリニック」院長、西園正寿男(ますお)さん(45)を訪ねました。

 まず、耳掃除の適切な頻度は? 「5~7日に1度ぐらいがいいですよ」と西園さん。やり過ぎると皮膚が赤くなって炎症を起こし、出血やかゆみなどにつながることもあるそうだ。かゆいと耳掃除を頻繁にしてしまいがちだが、耳掃除が逆にかゆみの原因になっていることも。「ひどいかゆみは、受診して薬をもらうのが一番です」

 耳あかがたくさんたまると、聞こえづらくなる恐れがあるだけでなく、耳掃除も大変だ。忘れないよう曜日を決めて、週に1度するのが良さそうだ。

 耳の中が湿っていた方が取り除きやすいので、手入れのタイミングはお風呂上がりがお勧め。いろんな耳掃除グッズが売られているものの「普通の綿棒で十分です」と西園さん。昔ながらの先端が曲がった耳かきが使い慣れている人はそれでもいいが、安全性を考えると綿棒が良いそうだ。

 西園さんは「手入れをするのは、耳の穴の入り口から1センチ程度を目安に」と言う。皮膚の表面をなぞるように綿棒を動かし、耳あかを取っていく。あまり力は必要ない。綿棒や耳かきはできるだけ短く持った方が奥を突いてしまう恐れが少なく安心。ただ、赤ちゃんの耳は小さいので、1センチも突っ込まず、見える範囲で十分。綿棒に少しベビーオイルを付けると取りやすいという。

 耳掃除中の事故やけがにも注意が必要だ。国民生活センターによると2010年度以降の約5年間で178件のけがの報告があったという。事故の状況では「奥を突いた、奥に入れ過ぎた」が最も多かった。

 ▼周囲の状況確認を

 西園さんのクリニックでも「耳掃除をしているときに子どもがぶつかってきて、奥を突いてしまった」といった訴えがあるという。ペットを飼っている家はペットの動きにも気を配り、周囲の状況を確認するように。子どもが大人をまねて、綿棒や耳かきを勝手に使うのも危険。子どもの手が届かないところに置いておこう。

 耳掃除中に痛みがある、奥にあって取れないといった場合は、耳鼻咽喉科を受診するといい。ピンセットや耳あかを吸い取る器具などを使って取り除いてもらえるそうだ。「子どもが激しく動くので危なくて、耳掃除するのが怖い、というケースも受診してくださいね」と西園さん。

 お助けいただき、ありがとうございました。


=2016/11/02付 西日本新聞朝刊=

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