仏壇の処分 どうすれば 販売店や業者が引き取り/自分で廃棄も可能 費用や内容さまざま/供養や処分法の確認を

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 実家が空き家となり、仏壇が残ったままです。先祖を粗末に扱っているようで気になるのですが、どうやって処分すればいいか分かりません。

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。早速、仏壇販売大手の「はせがわ」(福岡市)に聞いてみました。

 仏壇を手放す理由で多いのは買い替えです。同社の総務部長、杉本保範さんは「お盆やお彼岸をきっかけに買い替えを検討する人が多く、これから特に相談の増える時期です」と話します。居間にも置ける小さいタイプに買い替える人や、最近は空き家の仏壇を処分したいという相談も増えているそうです。

 年間約2万7千基を販売している同社は、古い仏壇を有料で引き取っており、その数は1年間で約1万2千基に上るそうです。料金は、買い替え時の引き取りは一律1万円、それ以外は大きさに応じ3万~7万円程度。「仏壇販売会社の多くが引き取っているようですよ」(杉本部長)

 引き取られた仏壇はどうなるのでしょうか。同社は全国各地で回収した仏壇を1カ所に集めて、週2回に分けて僧侶が供養します。その後は焼却しています。

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 仏壇や墓石を新しくした際には、僧侶にお経を唱えてもらうしきたりがあり、「開眼供養」や「精(しょう)入れ」などと呼ばれます。仏壇に本尊や故人の魂を呼び込む儀式です。処分する時も「閉眼供養」「精抜き」などをするのが一般的です。役割を終えた仏壇への供養や、先祖に礼を尽くす意味合いがあるようですが、宗派や僧侶によっても考え方はさまざま。多くの場合、明確な料金はなく「お気持ち」で渡します。

 仏教の最大宗派、浄土真宗の本願寺派西本願寺(京都)は「浄土真宗は、仏壇はご本尊を安置する“家”と考え、閉眼供養や精抜きという概念はありません。ご本尊を移した後は丁寧に処分すれば良いのではないでしょうか」と話します。どうするべきか悩んでいる人には、付き合いのある寺に相談するよう勧めるそうです。

 公益財団法人全日本仏教会(東京)のウェブサイトでは、主な宗派の電話相談窓口を紹介しています。

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 ちらしやインターネットでは仏壇の回収業者もたくさん見かけますね。料金が明示されていると安心ですが、注意すべき点もあります。

 まずサービス内容。引き取りから供養、処分までを一括して行う業者、供養はしない業者、解体して木材をリサイクルする業者などもあります。追加料金や、最終的な処分方法も調べておきましょう。

 また、許可を持った業者であるかも重要です。家庭の廃棄物を回収するには、市町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可や委託が必要です。企業などのごみを扱う「産業廃棄物処理業」や「古物商」の許可では回収できません。無許可の業者による不法投棄の恐れもあるので、依頼する前に確認が必要です。

 自分で、ごみとして処分することも可能です。市町村によりルールが異なる場合もありますが、解体して自治体の指定袋に入れれば、一般のごみとして出すこともできます。福岡市では「粗大ごみ受付センター」に連絡し、300~千円の処理券を貼れば、そのまま回収してもらえます。

 宗派の考え方や費用などを検討し、家族が納得する方法を選びたいですね。

 お助けいただき、ありがとうございました。

=2018/07/04付 西日本新聞朝刊=

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