子ども食堂、地域も元気に 宮崎市でシンポ 「高齢者も来る寄り合い所」

子ども食堂の運営など子どもの支援のあり方を考えたシンポジウム
子ども食堂の運営など子どもの支援のあり方を考えたシンポジウム
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 子どもたちに無料や格安で食事を提供する「子ども食堂」について学び、開設を後押しするシンポジウム「広がれ、こども食堂の輪!全国ツアーin宮崎」が18日、宮崎市で開かれた。派遣切りに遭った労働者に年末年始の食事と宿泊場所を提供した「年越し派遣村」の村長を務めたことで知られる湯浅誠・法政大教授の講演や、パネルディスカッションがあり、子どもの支援のあり方を考えた。

 湯浅教授は、経済的事情や家庭のトラブルで精神的苦痛を受けた子どもの支援について「お金や人間関係の面で、農業のため池のような『ため』を地域や社会がつくることが大切だ。そうすれば子どもが貧困に陥っても生活が確保され、就職支援もできる」と指摘。子ども食堂は、そうした形態の一つだとした。

 子ども食堂の運営をめぐり「貧困家庭の子どもだけが集まるのでなく、高齢者も来る地域の寄り合い所のような形が多い」と国内の例を紹介。「子どもと大人が来て触れ合いができる、地域づくりの一つとする手もある」と提案した。

 パネルディスカッションでは、子ども食堂の運営団体や宮崎県の担当者が意見交換。飲食店と提携し、親子に食事を提供している団体の富井真紀さんは「飲食店の常連さんが支援の必要な子どもを紹介してくれるなど、口コミで活動が広がっている」と報告した。日隈俊郎・県福祉保健部長は、県内で8団体が子ども食堂を運営している現状を説明。「運営団体がノウハウや情報を共有する場を設ける取り組みも必要だ」と呼び掛けた。

 この「全国ツアー」は子ども食堂の運営団体などでつくる実行委員会が各地で開催。九州では大分、佐賀県でも開かれている。

=2017/01/19付 西日本新聞朝刊=

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