「子ども食堂」夏までに14カ所に 学生や企業も協力、運営多様化 北九州市、支援を拡充

18日に始まった小倉中央市民センターの子ども食堂で、大学生と話しながら食事をする子どもたち
18日に始まった小倉中央市民センターの子ども食堂で、大学生と話しながら食事をする子どもたち
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 子どもたちに温かい食事や居場所を提供する「子ども食堂」が18日夕、小倉北区の小倉中央市民センターで始まった。市内では地域住民を中心に新たな食堂の開設が相次ぎ、夏までに14カ所に増える見込み。学生や地場企業が携わるなど、運営の形も多様化する。市は補助金の対象を広げるなど、支援を拡充している。

 市民センターの子ども食堂は、住民有志と北九州市立大の学生が運営。18日は小中学生約20人が集まり、話をしながらカレーやタマゴサラダを食べた。原則毎月第3金曜日に開催する。

 市子育て支援課によると、2018年4月時点で市内の子ども食堂は8カ所だった。今月11日には「黒崎子ども食堂」が八幡西区でオープンしたほか、6月12日には富野(小倉北区)、19日には足立(同)の両市民センターで始まる。富野と足立の運営には地域住民に加え、市内で介護事業などを手掛けるウチヤマホールディングスが加わる。門司、小倉南区でも1カ所ずつ、7月に開設予定で準備が進んでいる。

 市は18年度、調理器具購入費や施設改修費などハード面に限っていた子ども食堂への補助金の交付対象を、ソフト面まで拡大。食材やボランティアの交通費にも充てられるようにし、計420万円を予算計上した。新規開設の相談に応じるコーディネーターも採用。子ども食堂の開設経験があるシンクタンクの職員2人で、黒崎と小倉中央の開設支援に当たったという。

 市によると、16年9月に市が設置し、今年4月から民間が運営する「尾倉っ子ホーム」(八幡東区)と「日明げんきもりもりハウス」(小倉北区)は、17年度に各46回開催。1回の平均利用者数は尾倉が22人、日明が20人と16年度並みだった。一方、ボランティアの平均参加数は尾倉が19人(16年度10人)、日明が17人(同8人)で、ともにほぼ倍増。市立大のボランティア団体に協力を呼び掛け、学生の参加が増えたという。

 市子育て支援課の長迫和宏担当係長は「地域が大学や企業と協力することで、持続的な運営ができる。子ども食堂への理解を広げ、普及を後押ししたい」と話している。

=2018/05/19付 西日本新聞朝刊=

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