台風発生が史上2位ペース 初の5日連続、二つの風で量産か

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 台風の発生数が1951年の統計開始以来、史上2位の早いペースで推移している。16日に発生した最新の19号まで史上初の5日連続で発生し、17日時点で過去最多だった71年の22個に迫る勢いだ。気象庁によると主因は貿易風と、季節風のモンスーン。熱帯域で台風と同じ反時計回りの大気の流れを生み出し、台風発生を加速させているとみられる。

 台風は、反時計回りに渦を巻く積乱雲の集まり。熱帯域で水蒸気をエネルギー源に発達し、太平洋高気圧の周辺部を北上する。太平洋上で東から吹く貿易風の影響で西にカーブした後、日本付近で偏西風に乗り、東に進路を変えるパターンが多い。

 今季の熱帯域は海面水温が高く、水蒸気が豊富で台風が発生しやすい環境だが、「それだけでは説明できない」と気象庁。「ここ1週間ほどインド洋のモンスーンが強まり、湿った西風が南シナ海を越えて北西太平洋に到達した影響と考えられる」と分析する。

 東から吹く貿易風と、西から吹くモンスーン。二つの風に挟まれた熱帯域では大気の流れが反時計回りになり、台風の渦ができやすい。さらに、逆向きの風がぶつかり合うと上昇気流が生まれ、積乱雲もできやすい。台風量産を招く熱帯域の“異変”について、気象庁は「いつまで続くか見通せない」としている。

 台風19号は17日、太平洋を北上。21~22日ごろ勢力を強めて九州に接近する見通し。

=2018/08/18付 西日本新聞朝刊=

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