121年前の山笠写真入手 市職員・松熊さん、大黒流のサイトで公開

大黒流の公式サイトに掲載された121年前の山笠の写真。明治29年は日清戦争を終えた翌年にあたる
大黒流の公式サイトに掲載された121年前の山笠の写真。明治29年は日清戦争を終えた翌年にあたる
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 15日にフィナーレの「追い山」を迎える博多祇園山笠で、121年前の一番山笠だった大黒流(ながれ)の山笠の写真が見つかり、流の公式サイトに掲載されている。米国のインターネットオークションに出品されていた。米国に渡った経緯などは不明だが、高さが10メートルを超えていた頃の貴重な写真の発見に流関係者は喜んでいる。

 写真を手に入れたのは福岡市西区役所地域支援課長の松熊功さん(53)。地域史研究を趣味にしており、古い写真を探すうちに今年3月、オークションのサイトで見つけた。写真の下部に門司市東本町(現在の北九州市)の住所と写真館らしい名前があり、全体の形に「ぴんと来た」という。

 入手後、近代史研究家の益田啓一郎さん(50)に相談。標題「神國之光輝」と法被から、大黒流の下新川端町が日清戦争を終えた翌年の明治29(1896)年に建てたものと分かった。大黒流の公式サイトの世話人会代表を務める内藤博文さん(61)に提供し、最も古い写真として掲載することになった。

 内藤さんは現在、川端中央街に所属するが、旧町名は下新川端町。「町で入手できている最も古い写真は昭和8年のもの。明治時代の写真が見つかるとは思ってなかった」と驚く。

 写真の大きさは14・3センチ×10センチ。法被に締め込み姿の男たちが写り、馬に乗った日本と中国らしい武将の人形が飾られている。ただ、題材や建てられた場所などは不明。時計店らしい看板などはあるが、法被も今の物とは異なり、詳細は分からないという。

=2017/07/15付 西日本新聞朝刊=

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