福博の夏始動 「山笠」各流で神事、長法被解禁

青空の下、舁き棒を洗い清める上川端通の男たち
青空の下、舁き棒を洗い清める上川端通の男たち
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恵比須流の注連下ろしで、神前に玉串をささげ、拝礼する山野竜善総務
恵比須流の注連下ろしで、神前に玉串をささげ、拝礼する山野竜善総務
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多くの道具や木材などを清めた東流の小屋入り
多くの道具や木材などを清めた東流の小屋入り
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博多祇園山笠振興会の総会で博多手一本を入れる幹部ら
博多祇園山笠振興会の総会で博多手一本を入れる幹部ら
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 福博の夏を祭り一色に染める「博多祇園山笠」(7月1~15日)を前に、山笠を構成する各流(ながれ)が1日、準備作業を本格化させ、晴天の下、朝から「注連(しめ)下ろし」「小屋入り」などの神事が相次いで行われた。この日から着用が解禁された祭りの正装の長法被をまとった男たちが街中を歩き、博多の街は早くも祭りの熱気に包まれた。

■注連下ろし

 三番山笠・恵比須(えびす)流は午前8時から福岡市博多区上呉服町で、山小屋の建設予定地などを清める「注連下ろし」を行い、流の幹部など約80人が参列した。

 恵比須流では、山笠行事が旧暦で行われた明治以前の古式に従い、毎年、他の流より1カ月ほど早く注連下ろしを行うのが習わし。

 神事の後、山野竜善(たつよし)総務(53)は「いよいよ始まった。7月15日まで誰一人けがすることなく奉納することが一番」と語った。

■小屋入り

 博多区千代であった二番山笠・千代流の「小屋入り祭」には約50人が出席。幹部らが次々に玉串をささげて無事を祈った。西川裕庸(ひろつね)総務(53)は「改めて身が引き締まる思い。無事に7月15日を迎えられるよう頑張りたい」。

 一方、同区御供所町であった六番山笠・東流の「小屋入り」には、流の幹部ら約50人が集まり、積み上げられた山笠や山小屋の部材などを神職が清めた。

 野村昌弘総務(61)は「自分の気持ちを鼓舞しながら博多の息災を祈念し、重責を果たしたい」と表情を引き締めた。

■棒洗い

 八番山笠・上川端通は博多区築港本町の櫛田神社浜宮で、舁(か)き棒(長さ7・2メートル)6本を洗い清める神事「棒洗い」を行った。約20人の男たちは博多湾からくみ上げた海水を勢いよく棒にかけ、たわしで磨き上げた。久保純一総務(60)は「みんなに喜んでもらえるよう、平成最後の山笠をしっかり奉納したい」と意気込んだ。

◆「感動する祭りに」 山笠振興会総会

 博多祇園山笠振興会(豊田侃也(かんや)会長)の総会が1日、福岡市博多区上川端町の櫛田神社であり、舁(か)き山笠七流(ながれ)や飾り山笠の幹部ら約120人が長法被姿で出席。祭り期間中の注意事項や山笠の舁き出し時間などを確認した。

 豊田会長は「みなさんの法被姿を見ると、身も心も洗われるような気持ち。45日間、市民のみなさんに好かれるような山笠にし、安心安全で見物客が感動して帰れるよう精進したい」とあいさつした。

=2018/06/02付 西日本新聞朝刊=

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