朝山「オイサ」響く 櫛田入りを入念稽古 中洲流など他流舁き

勢水を浴びながらJR博多駅前広場に駆け込む六番山笠・東流
勢水を浴びながらJR博多駅前広場に駆け込む六番山笠・東流
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朝山で、まだ薄暗い街中を駆ける五番山笠・大黒流の舁き山と男たち
朝山で、まだ薄暗い街中を駆ける五番山笠・大黒流の舁き山と男たち
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他流舁きで櫛田神社を訪れ、豪快に清道を回る七番山笠・中洲流
他流舁きで櫛田神社を訪れ、豪快に清道を回る七番山笠・中洲流
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 博多祇園山笠は11日、舁(か)き山笠七流(ながれ)が早朝の博多を駆ける「朝山」を行い、福岡市博多区の博多部を熱気に包んだ。午後には、四つの舁き山笠が区域外を走る「他流(たながれ)舁き」。六番山笠・東流(野村昌弘総務)がJR博多駅前広場に舁き入れたほか、東流も含めた三つの流が上川端町の櫛田神社を訪れ、「櫛田入り」を練習。追い山ならし(12日)や追い山(15日)に向けて足元の感触を確かめた。

 東流の博多駅前舁き入れは2008年から続く恒例行事。午後6時すぎ、「オイサ、オイサ」の掛け声が地響きのように広がり、戦国期に島津軍から豊後鶴崎城を守り抜いた女傑・妙林尼の人形を乗せた舁き山笠が登場。森勝之駅長らが出迎える中、全員で「博多祝い唄(祝いめでた)」を唱和し、野村総務が博多手一本を入れると、見物客から拍手が起きた。

 これに先立ち、櫛田神社に一番乗りしたのは七番山笠・中洲流(比山善博総務)。午後3時すぎ「ヤーッ」という掛け声で境内に突入し、怒濤(どとう)の勢いで清道を回り切ると、桟敷席からは感嘆の声が-。古賀市の主婦、高野恵子さん(52)は「すごい迫力で感動した。追い山も見に来たい」。

 朝山では午前5時から舁き山笠が動き始め、夜明けの街に男たちの「オイサ」の声が響いた。「祝儀山」とも呼ばれ、功労のあった年配者や子どもが台上がりをするのが習わし。

 五番山笠・大黒流(茂末新二総務)では、年配者や子どもが交代しながら地元を巡回。台上がりを務めた野口琢斗君(10)は「(山笠の)速さで後ろに体重がかかった」と興奮。近くの中山しずかさん(39)は「同じコースでも昼間の流舁きとはひと味違う迫力」と話した。

=2018/07/12付 西日本新聞朝刊=

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