山笠ニュース

博多祇園山笠 旧川口町 山小屋戻る 土居流 51年ぶり、住民喜ぶ

2009年07月10日 19:40
 51年ぶりに山小屋が建った-。博多祇園山笠・土居流(森厚総務)の舁(か)き山笠の山小屋が、福岡市博多区上川端町の冷泉公園北側の市道に建設された。同所は、総務を出す旧川口町の町内で、山小屋が建設されるのは1958年以来。人口が大幅に減り、他町との組み合わせで当番町になっても補助的な役割が多く、半世紀以上、山小屋は他町にあった。かつての住民は、復活した山小屋に、当時の街並みを思い出し懐かしんでいる。

 土居流は、博多区の土居通りに面した旧10カ町で構成され、かつては1町単位で当番町を回していた。ところが、66年に実施された市の町界町名整理事業で川口町は町域が縮小。山笠の担い手が減り、単独で当番町を務めるのが困難になった。同流では、その後、3ブロックに分けて当番町を回してきた。

 約5年前から原則1町ごとに当番町を受け持つように変更されたが、担い手が約30人の川口町は片土居町と2町で当番町を担当。5年間かけて準備に取り組み、山小屋は総務を出した川口町に建つことに決まった。

 市道上の建設という難問もあったが、町側の熱意や博多祇園山笠振興会の協力もあり、博多署でも「地域のためになるなら」と許可が下りたという。

 戦前に川口町に住んでいた真鍋儀平さん(75)=同区上川端町=は「町に山小屋が建って本当によかった」と笑顔で語った。また、森総務(58)は「当番町を務められるのは流全体の支援のおかげ」と話している。


=2009/07/10付 西日本新聞朝刊=

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