山笠ニュース

博多祇園山笠 聖一国師生家の水 承天寺で勢い水に 子孫「うれしい」 ほか

2009年07月16日 18:37
聖一国師ゆかりの「勢い水」はサカキや酌で男衆にかけられた
聖一国師ゆかりの「勢い水」はサカキや酌で男衆にかけられた
櫛田神社で奉納された鎮めの能
櫛田神社で奉納された鎮めの能
 ●聖一国師生家の水 承天寺で勢い水に 子孫「うれしい」

 ○…山笠の起源とされる聖一(しょういち)国師(1202―80)の静岡の生家を流れる水が、国師が開山した承天寺(じょうてんじ)(福岡市博多区)前を通る舁(か)き山笠の男衆に勢い水としてまかれた。6月に開業した静岡空港と福岡両空港間に定期便が就航したのが縁となり、初めて実現した。空路で運ばれた水は約200リットル。祭りでは神保至雲住職らが、締め込み姿の男衆が通過するたびにサカキや杓(しゃく)でまいた。初めて山笠を見たという聖一国師から数えて40代目の子孫、米沢緑さん(55)=静岡市葵区=は「博多が聖一国師を愛してくれて本当にうれしい。これからも交流を続けたいですね」と話した。

 ●舁き山の人形 宇美町に展示 恵比須流

 ○…「追い山」で早朝の博多のまちを駆け抜けた五番山笠・恵比須(えびす)流の舁(か)き山の人形が15日、宇美町貴船2丁目の町健康福祉センター「うみハピネス」に展示された。

 山笠行事を終えた同流から毎年、人形を譲り受けているかすや南ライオンズクラブ(合屋浩寿会長)が町に寄贈した。

 人形は博多人形師の亀田均さんが手掛けた戦国武将の直江兼続。よろい姿もりりしく、早速、来館者を楽しませた。追い山直後に運び込んだ同クラブの合屋会長は「山笠の熱気を身近に感じてもらえれば」。展示は来年5月まで。

 ●鎮めの能奉納 櫛田神社

 ○…「追い山」が終わった午前6時から、福岡市博多区上川端町の櫛田神社で「鎮(しず)めの能」が奉納された。熱気にわいた境内を鎮め、神様を慰めるために1668年から行われている伝統行事。黒田藩ゆかりの喜多流梅津社中(梅津忠弘代表)が「翁」「高砂」などの演目を見物客に披露した。梅津代表(70)は「これで一年が始まるという気持ちで奉納した。無事に務めることができよかった」と話していた。

 ●博多中生徒が清掃

 ○…山笠終了後、博多中(福岡市博多区対馬小路)の生徒約100人がボランティアで櫛田神社などを清掃した。

 「祭りに参加しない生徒にも山笠にかかわるきっかけを」と、昨年から学校側が呼び掛け、女子生徒を中心に行っている。生徒たちは、露店が並んだ冷泉公園周辺などで、空き缶などを約1時間かけて拾った。2年生の中村朱里さん(14)は「大好きな博多の街のために力になることができてうれしい」と話した。


=2009/07/16付 西日本新聞朝刊=

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