帆足 開幕6連勝 和田杉内超え

5回2/3・4失点で今季6勝目を挙げた帆足
5回2/3・4失点で今季6勝目を挙げた帆足
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 気力を振り絞った。1点リードの6回。帆足が先頭で迎えたのは糸井だ。唇をかみ締め、集中力を高めた。初球、内角へのツーシームでファウルを打たせ、追い込んでから4球目は外角にパームボール。絶妙な配球でリーグ首位打者のバットに空を切らせ、T-岡田もパームで空振り三振。ペーニャを歩かせたが、後は救援陣に後を託した。

 今季ワーストタイの4失点。「切れもコントロールもない最悪の状態だった」。初回は先頭の平野恵を四球で出し、糸井、T-岡田には連続適時打も許した。立ち上がりから不安定さを隠せなかったが、6月から投げ始めたツーシームを織り交ぜ、ベテランは粘った。

 打線の援護と、リリーフの奮闘もあり、手にした通算89個目の白星。オリックス相手に通算21勝目(8敗)だ。「野手のみんなが声を掛けてくれたので何とかあそこまで投げられた」。西武時代の2008年に並ぶ開幕6連勝。95球での6回途中降板に納得はできない。それでもチームの勝利に貢献できた安堵(あんど)感をにじませた。

 福岡移転後、球団の先発左腕では1995年の工藤公康に並ぶ開幕連勝記録。それはかつてホークスを支えてきた「ダブルエース」を超えたということでもある。杉内俊哉は05年、和田毅は08年にそれぞれ開幕5連勝を記録していた。ともに11年オフに移籍。入れ替わるように、西武から入団したのが帆足だった。

 移籍1年目の12年こそ左肩痛で未勝利だったが、昨季8勝、そして今季は球宴前に6勝。信条の打たせて取る投球が今季は際立っている。「2人と違って僕はのらりくらりといくタイプ。球が遅くてもプロでやっていける、そんな姿を見てもらいたい」。15日で35歳。老け込むことなく、こつこつと白星を重ねていく。 (谷光太郎)

=2014/07/10付 西日本スポーツ=

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