柳田、球史に残る超人プレーで三重殺

 ギータが超人ぶりを発揮して今季7度目の逆転勝利を引き寄せた。柳田悠岐外野手(25)が3回無死一、三塁で中堅から「レーザービーム」を披露。ホークス15年ぶりとなる三重殺を演出した。打っても前回抑えられたメンドーサから5回に同点適時打をマーク。勝ち越しのホームも踏んだ。柳田の攻守の奮闘で試合の流れを引き寄せたチームは今季4度目の1点差勝ち。今年のホークスは接戦に強いぜ!

 超人「ギータ」が、ビッグプレーで白星をたぐり寄せた。1点を先制された3回。なおも無死一、三塁で、4番中田の放った中堅へのライナー性の飛球を地面スレスレで好捕した。苦しい体勢から本塁へダイレクト送球の“レーザービーム”。タッチアップを狙った三走の西川をクロスプレーでアウトにした。

 さらに、その間に二塁を狙った大谷を細川が鋭い送球で阻止。チームでは15年ぶりとなる三重殺を完成させ、一瞬で大ピンチを切り抜けた。「うまくいきすぎてびっくり。三重殺は(野球人生で)見たことがなかった」。試合の流れを変えた「強肩発動」を、ひとごとのように驚きながら振り返った。

 自慢の強肩を生かしたイメージ通りのプレーだった。東京ドームは今年3月に、天然芝に近い衝撃吸収性を持つ人工芝に変更。昨季までとボールのバウンドに違いがある。試合前に笘篠外野守備走塁コーチが外野手に送球時の指示を行った。ただ「ギータ(柳田)の場合だけは別」と、柳田にはノーバウンド送球を容認。柳田は「マウンドくらいでバウンドさせないと捕手が取りにくいと思ったので最初からノーバウンドでいこうと思っていた」と、してやったりだ。

 苦い記憶も吹き飛ばした。昨年6月25日の日本ハム戦(東京ドーム)の守備中に右肩を負傷。9月下旬まで外野守備に就けなかった。「以前はあった肩の自信をケガでなくしていたけど、今日の(プレー)で自信を回復した。肩はもう問題ない」。今後は強肩でも他球団に脅威を与える。

 バットでも、日本ハムにリベンジした。1点を追う5回1死三塁で、メンドーサから中前へ同点適時打。その後、2死から本多の左前打で勝ち越しのホームを踏んだ。4月1日からの日本ハム3連戦で2死球。3日の試合では死球を受けてヘルメットをたたきつけて激高。警告試合となった。厳しい内角攻めもあり、前回の3連戦は10打数無安打。「もちろんやり返す」と宣言していた通り、貴重な一打で「仕返し」に成功した。

 柳田の投げて打っての活躍で、チームは今季7度目の逆転勝ちを飾った。秋山監督も「あのプレー(三重殺)でえらい違い。大きかったな」と喜びを隠さない。柳田が生み出した15年ぶりのビッグプレーを、日本一奪回につなげていく。 (倉成孝史)

=2014/04/23付 西日本スポーツ=

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