柳田、ヤフオクドームで140m弾 松田の骨折が判明

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 ギータが救った!! 柳田悠岐外野手(25)が豪快な140メートル弾でホークスを覆った「松田ショック」を吹っ飛ばした。試合前に選手会長の松田宣浩内野手(31)の右人さし指骨折が判明。本塁打と打点のチーム2冠を欠く非常事態で、先制タイムリーと中押しの10号ソロをかっ飛ばした。監督推薦で初のオールスター出場が決まったこの日、内川聖一外野手(31)の3番復帰に伴い、7番での出場となったが、3安打2打点の変わらぬ存在感で快勝劇に導いた。

 自画自賛の10号

 異次元のパワーで放たれた驚弾がバックスクリーン右に突き刺さった。1点リードの6回。2死から柳田が3万人観衆の視線を独占した。上野の投じた初球、高めのフォークボールをフルスイング。高々と舞い上がった白球はスタンド中段よりもさらに上に着弾した。

 「コトイチ(今年1番)です。甘い球だったので、来たと思った。鬱憤(うっぷん)を晴らしました」。よほどの手応えがあったのだろう。打球方向に向けたままのバットをしばらく持ったまま一塁へゆっくりと走りだした。厳しい内角攻めもあり、このカードは前日(2日)まで2試合連続無安打。「どうだ!」と心の中で叫んだ特大10号ソロで、伊東ロッテの戦意を喪失させた。

 白星を呼び込んだばかりか「松田ショック」も吹っ飛ばした。試合前に、松田の右人さし指骨折が判明。重苦しいムードがベンチに漂っていた。普段から冗談を言い合う先輩からは、試合前に「頑張れよ」と声を掛けられ「頑張ります」と返した。交わした言葉は短くても、2回に中前打、4回には先制適時打。今季12度目の3安打猛打賞で男の約束を果たした。

 「松田さんがいなくなった分チーム一丸となって、という気持ち」

27試合ぶり7番

 内川が定位置の3番に戻ったことで、27試合ぶりに7番に“降格”したが、3安打2打点。快勝劇のヒーローになった。持ち前のパワーに確実性も備わり、監督推薦で初のオールスター出場も決定。「シーズン中は三振をしたくない、という気持ちがあるが、ヘルメットが飛んでもいいくらい、思い切りバットを振って楽しみたい」。真夏の祭典での一発を宣言したばかりだが、西武ドームの右中間場外に放った一発に続く豪快弾でこの日もファンを魅了した。

 打線は14安打、7得点の猛攻でリーグ戦再開後初のカード勝ち越しを決めた。「柳田の本塁打が効いたし、ウッチーの(適時打)も効いた。マッチがケガしたから、出る人がカバーしていくということ」と、秋山監督は一丸攻撃にうなずいた。その中心に座る柳田は、シーズンの半分を消化し、打率3割3分2厘、10本塁打、16盗塁。目標の「トリプルスリー」への可能性をふくらませて、残る72試合に臨む。「オリックスの背中は見えている」。飛距離も仕事ぶりも規格外の「新お祭り男」が、松田不在のホークスを強打で救う。

 (倉成孝史)

=2014/07/04付 西日本スポーツ=

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