柳田、すっかり「全国区」 MVP2冠、球宴に続き日米野球も

今大会のMVPに輝き、スタンドの声援に手を上げて応える柳田
今大会のMVPに輝き、スタンドの声援に手を上げて応える柳田
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 今度は日米野球でMVP! 侍ジャパンの柳田悠岐外野手(26)がMVPに選ばれた。特大二塁打や2度の1試合3安打をマークするなど打率3割、4打点の大活躍。日米野球で日本を24年ぶりの勝ち越しへと導いた。そのパワーでメジャー軍団をもうならせた「超人ギータ」。7月19日の球宴第2戦(甲子園)に続く同一年での「MVP2冠」に輝いた。

 ■最終戦は4タコ

 ぎこちない笑顔に困惑の色が浮かんだ。ホークスとして1999年に敢闘賞を取ったダイエー時代の佐々木誠(現ホークス3軍打撃コーチ)以来となる日米野球での表彰。大いに胸を張れるMVPだが、4タコした直後だけに「僕じゃないと思っていたので申し訳ない。恥ずかしいです」。お立ち台に上がった柳田は、ちょっぴり歯切れが悪かった。

 全5試合に出場し、安打数は第1戦から0、3、0、3、0で打率3割。安定感こそ欠いたが、絶大な印象を残した。第2戦は長短の3安打すべてが適時打で、この日挙げた4打点は大会を通じてもチーム最多。第4戦では広角に打ち分け、モーノーから「メジャーに連れて帰りたい」と絶賛された。「こんな日本人もいるんだぞというのをアピールしたい」。大会前の目標は十二分に達成された。

 ■目標は代表定着

 日本選手のMVPは、幼少期からあこがれだった野村謙二郎(前広島監督)が92年に獲得して以来で球団初。次回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開かれる3年後は、充実期にさしかかる28歳。世界一奪回を目指す日本にとって、希望の星となった。

 期待が膨らむ周囲をよそに、柳田には充実感より未熟さが残ったという。「本塁打が出なかったので、その程度。メジャー選手は体幹が強いから、あんなに強いスイングができる。一から鍛え直します」。持ち味のパワーもスピードも、さらなるレベルアップの必要性を感じている。

 控えめな発言が多かった柳田も欲が出てきた。「一流ばかりで高いレベルの中でやらせてもらい、楽しかった。まだまだここ(代表)でプレーしたい。WBCまで期間があるけど、まずは来年も代表に選ばれたい」。常設となった侍ジャパンでの定着を目標に掲げた。昨年まで全国的に無名に近かった男が、球宴第2戦に続くMVPで一気にステップアップした2014年。だが、サクセスストーリーは序章に過ぎない。 (末継智章)

=2014/11/19付 西日本スポーツ=

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