工藤ホークス「ミラクル」勝利 2度逆転!最後は適時失策誘った!!

7回に敵失で生還した柳田を迎える工藤監督
7回に敵失で生還した柳田を迎える工藤監督
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 ■M29
 
 運も味方に付けて、工藤ホークスがまた勝った。ビハインドをはね返した7回、勝ち越し点は豪快な一発ではなく、堅守を誇るレオの秋山の失策から転がり込んできた。工藤監督も「ミラクル」と評した1勝ながら、相手のミスを誘う強さがあったのも事実。貯金は今季最多の35に増え、優勝マジックは29となった。

 百戦錬磨の工藤監督をして「強ぇ…強ぇ。強すぎだよね」と言わしめた。「ミラクルまで呼んじゃって…」。2度のビハインドをはね返し、最後は思わぬ適時失策で勝ち越し。今季31度目の逆転、17度目となる1点差勝利。タカ強し、をあらためて印象づけた。

 1点を追う7回だ。柳田の13戦連続安打、5戦連続打点となる二塁打で追いついた後、松田敬遠で2死一、二塁。中村晃の飛球を、中堅秋山がグラブに当てながら、落球した。工藤監督は力説する。「晃君があそこに打ったのも、秋山君が落としたのも…。プレッシャーのかけ方が、チームとしてできたと思う」

 ■柳田13試合連続安打

 例えば決勝ホームを踏んだ二走柳田は「(落球は)分からない。見てないんで」と無心で走っていた。勝敗を分けたディテールの差。6回の守備にもあった。1死満塁で左翼線ぎりぎりに落ちた秋山の打球。左翼川島が、ともに追った遊撃今宮との交錯を恐れず、頭から飛び込みショートバウンドで押さえた。打球が転々とするのを防ぎ、同点打止まり。その後、押し出し四球で1点勝ち越されたが、傷口を最小限に抑えた。

 「目いっぱい。もう一度やれと言われても難しい」と振り返った川島は、内野が本職。内川欠場の現状で、不慣れな外野で先発出場している選手だ。就任以来、野手の複数ポジション化を進めてきた工藤監督は「キャンプから練習してもらっているし、内野の対処の仕方が、外野の守備にも生きたのかな」と推し量る。

 5回に両軍の4番が投手の失投を仕留め合うなど、もつれた試合を制した。7回をリードで終えれば今季54勝3敗。方程式の質量の差も見せた。幸運ながら根拠アリの勝ち方だった。 (森 淳)

=2015/08/16付 西日本スポーツ=

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