前年ドラ1 松本 “最下位”から巻き返しの秋

守備練習する松本
守備練習する松本
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 来季2年目の松本裕樹投手(19)が“最下位”からの巻き返しを狙う。1年目は痛めていた右肘のリハビリに時間を費やしたが、10月25日にみやざきフェニックス・リーグで実戦デビュー。工藤監督が合流した1日の秋季キャンプではランニングで後れを取ったものの、出遅れたドラフト1位右腕は真っすぐに1軍マウンドへと突っ走る。

 荒い息遣いが聞こえてくるようだった。投手陣が1組6、7人で走った1000メートル×3本のインターバル走。その1本目、工藤監督の目に、最後尾を走る背番号66の姿が映った。報道陣に「ベテランの風格?」と問われると、思わず苦笑いだ。「風格が漂ってちゃダメだろ」。能力を高く買っているからこそ、どうしても気になる様子だった。

 そんな工藤監督の声が届いたのか? 2、3本目は順位がアップ。意地を見せた右腕は「きつかったですけど、きつくないトレーニングはないので」と汗をぬぐった。10月に実戦初登板して手応えをつかんだからこそ、自分の立ち位置を正面から見据えた。

 「もう肘は大丈夫。この秋は体力強化を重点的にやっていきたい。投げる方は感覚を忘れない程度でいいと思う」

 刺激もある。自身の実戦デビューの直前、ホークスはドラフト会議で県岐阜商高・高橋を1位指名。高校2年時に複数の学校が合同で練習試合を行った際、1年の高橋が投げている姿を目にしたという。「当時から名前は知っていた。速いな、っていう印象でした」。同じ高卒でドラフト1位の先輩として、負けるわけにはいかないはずだ。

 今季0登板は当然ながらチームワースト。その“最後尾”から、一気の大まくりへ。「体は少しずつできてきた」。指揮官の期待に応えるためにも、地道ながらも力強く1軍への歩みを進める。 (谷光太郎)

=2015/11/02付 西日本スポーツ=

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