今月3勝全部 内川初回先制打 7月初2桁安打

1回1死一、二塁、先制中前適時打を放つ内川
1回1死一、二塁、先制中前適時打を放つ内川
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先制適時打を放ち一塁を回る内川(手前)
先制適時打を放ち一塁を回る内川(手前)
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 決してきれいなヒットではなかった。だが、これが4番の仕事だ。初回1死一、二塁。内川が美馬の内角球に詰まりながらも打球を中前へ落とした。二走の今宮が先制のホームイン。最終回に守護神のサファテが打たれて敗れた前夜からの嫌な流れを一振りで断ち切り、3点の大きな先制パンチにつなげた。

 「当たりはあまり良くなかったけど、ゲッツーだけは打たないようにと。僕の場合は第1打席に、チャンスをつくってくれて回ってくるので、いい緊張感で打席に入れている」

 今月に入りいまいち波に乗れていないチームを、文字通りそのバットで支えている。7月は3勝5敗とまだ黒星が先行。6月まで破竹の勢いで貯金を重ねてきたチームとしては苦しい状態だが、そんなときだからこそ人一倍の責任感をスイングに込めている。6、7日のオリックス戦に続き、白星を挙げた今月の3試合はすべて初回に先制打をマーク。苦しみを糧にしたからこその勝負強さで、12球団トップの勝利打点も15度目となった。

 初めて4番と主将を同時に任された昨季は、その重圧もあり8年連続の打率3割を逃した。「声を出すにしても何にしても、何でも一番にならないといけないと思っていた」。オフに自問自答して出した答えは「結果を出せる人が出せばいいし、元気がある人が元気を出せばいい」。いい意味で肩の力を抜き臨んでいる2年目の「4番主将」。それでも「チームが落ちてきたときに、一番下から押し上げていければいい」と責任感は揺るがない。

 59年ぶりの3試合連続零封負けを喫した5日のオリックス戦後。ナインを集め援護できないことを投手陣にわびた。チーム最年長の五十嵐が「そんなこと、全然気にすることじゃねえよ」と声を上げてくれたことで、チーム一丸であることを再確認した。「去年はみんなに助けられて日本一になれた。(自分の好調が)一年続けばいいけど、そうじゃないときはみんなに助けてもらえればいい」。チーム9試合ぶり、7月初の2桁安打を呼び込んだ4番の一打が、V3への勢いも再加速させる。 (倉成孝史)

=2016/07/10付 西日本スポーツ=

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