仲間たちのためにも 打点王

今月6日のオリックス戦でヒーローインタビューの後、スタンドの声援に応える内川
今月6日のオリックス戦でヒーローインタビューの後、スタンドの声援に応える内川
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 お待たせしました! 内川聖一外野手(33)の月一コラム「スマイル1」の今季第4弾! 今回は自身3年ぶりの出場こそならなかったものの、週末に行われるオールスターゲーム(15日・ヤフオクドーム、16日・横浜スタジアム)での思い出話や、好調を持続した前半戦の打撃についてなど熱く語ってくれました。また、前半戦最終カードとなる12日からのロッテ2連戦についても言及しており、読みどころ満載です!

 西スポ読者の皆さん、おはようございます。内川聖一です。蒸し暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 僕は夏バテ知らずの人間でして、食欲も落ちることなく、焼き肉でパワーを蓄えてます。

 さて、今週末にはファンだけでなく、選手も楽しみにしている球宴が開催されます。初戦がホークスの地元・福岡で、2戦目がかつて自分が10年間プレーさせていただいた横浜です。

 球宴での思い出といえば、やっぱり初出場となった2008年ですね。あの年は監督推薦で出させていただいたんですが、2試合を通じて活躍した選手に贈られる「マツダビアンテ賞」という賞を頂きました。

 初戦の最終打席から2戦目にかけて、5打席連続安打を記録したんです。当時プロ8年目だったんですが、それまで一度も規定打席に到達したことがなくて。だから、出ることが目標だった球宴で賞をもらえるなんて、本当に夢のようでした。

 おやじや、お世話になった方々を球場に招待していたんですが、まさかあんな活躍ができるとは思ってもみなかった。だから、すごく喜んでもらえました。俺もプロ野球選手になったなと感じた瞬間の一つです。

 あの舞台で活躍できたことは、自信にもつながりました。球宴後も打ち続け、初めて首位打者(右打者史上最高となる打率3割7分8厘を記録)のタイトルを獲得できたのは、球宴での結果があったからだと思います。だから今でも、球宴は自分にとって夢の舞台なんです。出られる選手、特にファン投票で出られる選手がうらやましい。

 ただ、日本の球宴は実力だけじゃないところがある。人気面とか、いろんなものが重ならないと出場できないんだなって。今回、それを少し感じました。先ほども触れたように、今年は福岡と横浜での開催。例年以上に出たい思いが強かった。その思いがかなわなかったのは悔しいですね。

 でも、自分が飛び抜けた成績を残せていれば、結果もまた違うものになっていたのかなと。誰にも文句を言われない成績を残していれば、何の問題もなくファン投票で選出されていたかもしれない。だから、より一層頑張らなきゃいけないな、と思いを改めました。

 さて、前半戦も残り2試合となりました。ここまでチームが勝ち星を積み重ねられているのはいいことだと思う。その中で、自分も去年とは違い、少しはチームの勝ちに貢献できているのかなと。個人成績とチームの成績が直結した試合があるのは、やっぱりやりがいを感じる。これを続けなきゃいけないんです。

 最近はよく、打点王も狙える位置にいると言われる(11日現在で67打点、トップの西武メヒアとは5打点差)んですが、自分はホームランを打つタイプのバッターじゃない。打点王を目指すならホームランが絶対に必要だと思う。走者がたまったところでのヒットより、一発の方が有利なことが分かっているから。

 でも、打点が多いということは、それだけチームのために打っているという裏返し。ホームランは13本ですが、メヒアのように本数(27本)を打っているわけじゃないのに打点を稼げているということは、それだけ前の打者が塁に出てチャンスをつくってくれているということ。そういう仲間たちのためにも、一発が少ないまま打点王が取れれば、最高だと思いませんか。

 ということで、12日からは前半戦最終カードとなるロッテとの2連戦です。何か毎年、球宴前はロッテと戦って負けてるイメージがあるんですよ。実際はどうか分からないけど、今年はしっかり勝って、気持ちよく球宴休みを迎えて、いい気持ちで後半戦を迎えましょう。応援、よろしくお願いします。 (ホークス外野手)

=2016/07/12付 西日本スポーツ=

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