武田 7回2安打零封 連敗脱出9勝

ロッテファンで真っ白に染まったスタンドを背に力投するソフトバンク先発の武田
ロッテファンで真っ白に染まったスタンドを背に力投するソフトバンク先発の武田
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 ■ストレート生きた
 
 満員の東京ドームで、武田がスポットライトを浴びた。「前回はめった打ちされて、悔しい気持ちで2週間やってきた。借りを返せてよかった」。6月27日ロッテ戦も東京ドーム、そして涌井との投げ合い。同じシチュエーションだった「鷹(たか)の祭典」初戦で3回6失点KOと屈した一戦の雪辱を果たした。チームメートの和田や有原(日本ハム)ら4人と並ぶリーグトップタイの9勝目。スタンドをほぼ白く埋めたカモメ党を黙らせた。

 立ち上がりから制球を乱したことまでは、6安打4四球だった前回のロッテ戦と同じ。今回は初回に2四球などで2死一、三塁とされ、ナバーロを迎えた。追い込んでからカーブをファウルにされると、選んだのは直球。144キロでバットに空を切らせた。2回も2死三塁から清田を直球で二ゴロに仕留めた。

 自分と向き合った2週間だった。試合の映像を見直すと、反省の中に、確信を得た。「うまくいかないときこそ、切り替えないと。真っすぐで攻めないと」。得意球のカーブも、直球が生きてこそだ。「真っすぐでファウルを取ったり、詰まらせたり」

 膨らませたイメージを形にするために、登板間のブルペン入りを、1回から2回に増やした。さらに1度目の投球練習を体の力が抜けるとされる遠投に変えた。目指す脱力投法に一層の磨きをかけようとした。

 3回からは、さらに投球フォームのブレを減らすため、走者がいない場面でも普段のノーワインドアップ投法からセットポジションに変えた。5回2死一塁では、荻野をフォークボールで空振り三振。「プロ2年目にやっていた球ですね」。6月から練習量を増やし、今季はあまり使っていなかった球種でしのいだ。

 ■涌井に初めて勝利

 7回で5与四球ながら、2安打無失点。自身の連敗を2で止めた投球は、涌井との3度目の投げ合いで初白星を呼び込んだ。2週間前の登板後は「気持ちの問題」と酷評した工藤監督は「大事なところで集中力を切らさずに。そういうところが結果につながる。彼の中の学びにしてほしい」。この好投を自らの教材とすることを求めた。 (谷光太郎)

=2016/07/13付 西日本スポーツ=

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