内川「振り返る段階ではない」

悔しそうな表情でファンにあいさつに向かう内川(中央)
悔しそうな表情でファンにあいさつに向かう内川(中央)
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■感情押し殺し淡々と
 
 ロッカールームから出てきた主将の4番内川は、努めて視線を先へ、先へと向けた。「優勝を目指してやってきたんで残念。ただ、これで全部終わりじゃない」。感情を押し殺したような、淡々とした口調だった。当初の目標だったリーグ3連覇を逃し、本意ならずともクライマックスシリーズ(CS)を突破しての3年連続日本一を見据えた。

 この試合は初回無死満塁での二ゴロに先制打点がつき、敵失も誘って初回では工藤監督就任後最多の7得点につながった。9回2死の第5打席は内から右中間二塁打。日本ハム勝利の結果が場内に知らされ、V逸を知った状況ながら「難しいことはない。僕らが操作できるものではない」と対処。打率は第4打席を終えた時点の2割9分9厘8毛から3割1厘とした。

 主将、4番として2年目。力みないリーダーシップを心掛け、4番の概念にとらわれた昨季の長打重視から巧打に回帰した。両リーグ最多の勝利打点19など打線をけん引。もっとも、チームと歩調を合わせるように夏場に調子を落とし、月間打率は7月が2割6分台で腰痛や首痛に悩まされた8月が2割4分台だった。

 迎えた9月は自打球を右ふくらはぎに当てるなど満身創痍(そうい)だったが、3割4分1厘の月間打率で自身初の100打点もクリア。覇権には届かなかったが、回顧は全てが終わってからだ。「振り返る段階ではない。チャンスがある限り、頑張る」。現実は受け止めた上で、未来志向でいた。 (森 淳)

=2016/09/29付 西日本スポーツ=

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