工藤体制新ポスト 達川氏ヘッドコーチ

ファンに一礼する工藤監督(右端)、選手、コーチたち
ファンに一礼する工藤監督(右端)、選手、コーチたち
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■日本ハムに敗れ終戦

 「工藤-達川」体制で、日本一奪回へ-。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)で力尽き、3年連続日本一の夢が破れたホークスが覇権奪取へ、前中日チーフバッテリーコーチの達川光男氏(61)=野球解説者=に、ヘッドコーチ就任を要請することが16日、本紙の取材で分かった。工藤公康監督(53)の就任後設置していなかったポストを豊富な指導歴を持つ達川氏に託し、来季就任3年目となる工藤監督をサポート。歴史的V逸の上、短期決戦でも日本ハムに競り負けたホークスが巻き返しへ動きだした。

■3年ぶり設置

 球史に残る大逆転でリーグ3連覇の夢を絶たれ、雪辱を期した短期決戦でも逆転負けで終戦した。来季3年契約の3年目となる工藤監督について、後藤芳光球団社長兼オーナー代行は「われわれの中では何も変わっていない。ここまで持って来てくれた力はすばらしい」とねぎらう一方、来季組閣についても着手。目玉は3年ぶりに設置されるヘッドコーチだ。「監督をサポートでき、信頼をもとに監督が助言を受けられる方にお願いしたい」と説明。詳細は控えたが、達川氏に白羽の矢を立てた。

 若手投手の強化で大きな成果を上げてきた工藤監督ながら、就任以前にコーチ歴などがなく、来季で3年目を迎える。2年目の今季は鳥越内野守備走塁コーチを一塁ベースからベンチ専従に配置換え。投手、野手部門ともに総合巡回コーチを新設したものの、試合中の作戦面やブルペンとの連携、また選手の昇降格などで試行錯誤を繰り返した。

 円滑なベンチワークを進めるに当たって、秋山幸二前監督最終年の2014年以来となるヘッドコーチのポストを置き、達川氏を招聘(しょうへい)する。達川氏は広島での現役時代、扇の要として1986、91年の日本シリーズで、当時西武で現役の工藤監督と対戦。第8戦までもつれ込んだ86年はMVPが工藤、敢闘賞が達川としのぎを削った。王貞治監督(現ソフトバンク球団会長)のもと、ダイエーでバッテリーコーチとして指導者のキャリアをスタートさせた95年は、西武から工藤がFAで加入した年という縁もある。

 広島監督も含め計4球団で指導歴がある達川氏は、経験に裏付けされたコーチングに定評があり、明るいキャラクターはホークスのチームカラーにも合致する。毎年の課題に挙がる捕手部門の強化にもプラスに作用しそうだ。この日の試合後、後藤球団社長は「チャレンジャーの気持ちで」と力を込めた。失った王者の看板を、変革を経て取り戻す。

=2016/10/17付 西日本スポーツ=

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