馬原氏 休みゼロでも「やりがい」 ホークスJr.監督

ホークスジュニアの監督として投手を指導する馬原氏
ホークスジュニアの監督として投手を指導する馬原氏
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 新監督はあのイケメン守護神! 元ホークスの投手で現役時代に歴代7位の通算182セーブを挙げた馬原孝浩氏(34)がこのほど、小学5、6年生を対象とした「福岡ソフトバンクジュニア」の監督に就任した。オリックスでプレーした2015年限りで現役引退。現在は北九州市内にある専門学校に通って医療系の国家資格取得へ励みながら、年末に行われる「NPB12球団ジュニアトーナメント」で7年ぶりとなるジュニア日本一を目指す。

■往復200キロ車で通学中

 午後3時から行われた約3時間の練習の間に、筑後屋内練習場の外はすっかり暗くなっていた。入念なウオーミングアップから、キャッチボールに、投内連係…。見守ったのは馬原監督だった。シート打撃に登板したジュニアの投手が球を引っかける姿を目にして「ブルペンではいい球がいっている。同じ気持ちで投げられるように」と、丁寧な口調でアドバイスした。

 現在の馬原氏は、今後のキャリアのために猛勉強中だ。自身の右肩故障歴なども踏まえ、今年4月に北九州市小倉北区の「九州医療スポーツ専門学校」に入学。3年間の予定で柔道整復師、鍼灸(しんきゅう)師の資格取得を目指している。月-土曜日の講義を受けるため、福岡県内の自宅から自分で車のハンドルを握って往復200キロ超を通学。「自分のポテンシャルを上げるには勉強しかない。細胞レベルから学んでいます」。現役時代と変わらない誠実な受け答えと笑顔で明かした。

■7年ぶり日本一狙う

 ホークス球団は実績、人柄ともジュニアを指導するのに最適の人材として今夏、監督就任を打診。責任感から学業との両立に悩んだ馬原氏だが、引き受けた。「自分が子どものころは、プロ野球のジュニアチームに入る体験はできなかったし、現役選手や(プロの)OBと接する機会もなかった。小さいころに受ける影響は大きい。ジュニア(チーム)出身のプロも出てきている。携わることに、やりがいと責任を感じた」

 当初は年末の大会中限定の受諾だったが、ひとたび選手の選考過程に携わると「そういう訳にはいかない」と、秋から日曜日に筑後屋内練習場での練習指導にも参加。週休“ゼロ”にも「教えるたびに成長が見られ、やりがいがある。12月までにどこまで成長するのか期待している」と温かいまなざしで口にした。

 昨年まで4年間、指揮を執った池田親興前監督(57)=本紙評論家=から任を継いだ馬原監督は「大会で優勝することも大事だし、子どもたちの将来に対する責任も大きい」と決意も新た。背番号はプロ入りからホークスでの9年間を通じて背負った「14」で臨む。


 ◆馬原孝浩氏(まはら・たかひろ) 1981年12月8日生まれの34歳。熊本市出身。熊本市立高(現必由館高)から九州共立大を経て、自由獲得枠で2004年にダイエー入団。当初は先発だったが、05年途中から抑えに転向。07年に38セーブで初タイトル。06、09年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表。12年に右肩を手術し、13年1月、FA移籍した寺原の人的補償でオリックスに移籍。15年限りで現役を引退。通算成績は385試合登板で23勝31敗、防御率2.83、歴代7位の182セーブ。右投げ右打ち。

=2016/10/24付 西日本スポーツ=

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