ホークスのテニストレに投手7人 コーチが勝っちゃった

テニストレで汗を流す選手たちを笑顔で見守る工藤監督(左端)
テニストレで汗を流す選手たちを笑顔で見守る工藤監督(左端)
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 エースをねらえ! 工藤公康監督(53)が1日、若手投手陣を対象としたテニストレーニングを開始した。自身も現役時代の自主トレ中にラケットを握って下半身を強化。この日はキャンプ地の生目の杜運動公園内のテニスコートで東浜ら7人の投手に、前後左右に球を追わせるハードなレッスンを課した。最後はトーナメント形式の「大会」を開催。数合わせで参加の倉野投手統括コーチに優勝を許してしまった若手にとって、エースへの道はまだまだ遠い!?

 「もぉダメだあー」。ラケットを握っていた嘉弥真が、コート上にへたり込んだ。「早いよ、『もぉダメだ』が!」。真後ろのベンチに座っていた工藤監督が厳しいゲキを飛ばす。さながら、その姿は漫画「エースをねらえ!」で主人公を叱咤(しった)する宗方コーチのようだ。その間にも他の6投手が、左右に振られたボールを必死に追い続けた。

 「見た目以上にきついんだよ。結構脚が張るしね。テニスの動きは非常にいい。前後左右に動くから満遍なく(脚が)張るし、ケガをしにくくなる」

 指揮官は、第1クール最終日に解禁したテニストレの狙いをそう明かした。自身も自主トレで取り入れ実働29年の現役生活を支えたメニューの一つ。当時は3時間、ゲーム形式でボールを追い続けたという。今キャンプでは連日、選手たちにハードなランニングを課しているが、テニスは前後左右に球を追うことでバランスよく下半身を鍛えさせることが目的だ。

 秋季キャンプは単調になりがちな体力強化がメインだけに、楽しみながら体を鍛えさせる目的もある。選手らが左右に振られたボールを追い続けた後は「たまには楽しくないと。ゲームだと一生懸命動くしね」とトーナメント形式での試合を開催。投手は7人だったため、人数合わせで倉野コーチも急きょ参戦して「大会」が行われた。

 1回戦は10点制、以降は7点制の「エースをねらえ!杯」で、決勝に進出したのは東浜と倉野コーチだ。その決勝で、東浜はボールをネットに当てるミスを連発。笑顔で見守った指揮官からは「おまえはいつもツメが甘いんだよ!」と声が飛んだ。2-6の劣勢から粘ってジュースに持ち込んだ東浜だったが、最後は惜しくも敗戦。「倉野に負けているようじゃ、まだまだだな」。エースの座を狙わせるため、工藤監督は手を緩めることなく厳しいトレーニングで若手に汗を流させる。 (倉成孝史)

=2016/11/02付 西日本スポーツ=

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