ホークス森福FA決断 巨人が強い関心

FA権の行使を決断したソフトバンクの森福
FA権の行使を決断したソフトバンクの森福
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 国内移籍可能なフリーエージェント(FA)権を今季初取得した福岡ソフトバンクの森福允彦投手(30)が2日、権利行使を決断した。あす4日に球団へ書類を提出予定。推定年俸1億2000万円は、Cランク(球団内の日本人選手で年俸11位以下)選手とみられ、獲得にあたって補償が必要なく、救援左腕を補強ポイントとする巨人など複数球団による争奪戦に発展する可能性がある。移籍となれば来季V奪回を目指すホークスへの影響は必至だ。

 ■獲得時補償なし

 長くホークスのブルペンを支えてきた森福が、FA権の行使を決断した。今年8月初旬に取得条件を満たし、クライマックスシリーズ敗退後から、この日まで熟考。「自分の中で気持ちを決め、球団にも連絡させていただきました」と明かした。プロ入りから10年間在籍したホークスへの感謝の気持ちは不変ながら、野球人として他球団の評価を知りたいという純粋な思いが強かった。あす4日、球団へ書類を提出予定だ。

 今季は2年ぶりとなる50試合登板を果たし、防御率2・00の好成績を残した。主に対左打者の切り札として貢献。中でも日本ハムと激しい優勝争いを繰り広げた夏場以降はフル稼働し、7月と8月に4連投、9月には5連投も経験した。工藤監督就任1年目の昨季こそ、前年の2014年からほぼ半減の32試合登板、防御率5点台と不本意なシーズンを送ったが、節目の10年目に輝きを取り戻した。

 球界でも希少価値の高い変則サウスポー。11年の日本シリーズでは無死満塁のピンチを無失点で切り抜ける「森福の11球」で、日本一の立役者になった。今季年俸1億2000万円(推定)はCランクとみられ、獲得時の補償が必要ない。その動向には特に巨人が強い関心を示しているもようだ。9年連続で60試合以上に登板中の山口は勤続疲労もあり、キャリアワーストの防御率4・88に終わるなど近年は成績が下降気味。今月で33歳となる。42試合登板で続く戸根はまだ来季3年目。ここ2年リーグ優勝を逃したチームにとって、左の中継ぎは重要な補強ポイントとなっている。森福にとっては幼少時に憧れた球団でもあり、新天地に活躍の場を求める可能性は大いにある。

 これまでにホークス球団とは複数回の残留交渉が行われており、球団からは複数年での条件を提示されているとみられる。昨オフに松田が海外FA権行使の上で残留したように、球団では「宣言残留」も認められている。FA選手は10日に公示され、翌11日から全球団との交渉が可能となる。容易に代えの利く存在ではない森福だけに、仮に移籍となれば、2年ぶりの日本一奪回を目指すチームにとって大きな痛手となり、ブルペン陣の再編を強いられることになりそうだ。

=2016/11/03付 西日本スポーツ=

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