工藤ホークス実戦形式でレベルアップへ 盗塁阻止率12球団中11位 「全部改善しなきゃ」

ブルペンで捕手の後ろに座って投球練習を見守る工藤監督
ブルペンで捕手の後ろに座って投球練習を見守る工藤監督
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 走り屋の取り締まり模擬訓練だ。福岡ソフトバンクが今秋キャンプで実戦形式の盗塁阻止練習を取り入れる。今季チームの盗塁阻止率2割6厘はリーグワーストで12球団中11位。投手のクイックモーション、捕手の二塁送球いずれにも課題を残した。体力・筋力強化を図る今キャンプにあっては異例の実戦形式。走者にとっては盗塁練習でもあり、攻守一体で“走り、走らせない野球”のレベルアップを図る。

■足攻も強化一石二鳥

 今キャンプでは投手陣がグループでけん制の練習を行っているが、8日からの第3クールでは捕手と走者を置き、自軍を攻守に分けての盗塁阻止練習を行う予定だ。工藤監督は「キャッチャーは二塁送球、ピッチャーはクイック(モーション)。ランナーはスチール。それぞれにね。見えていなかったものが、実戦の中で見えてくることもある」と狙いを説明した。

 今季チームが許した盗塁は104で、リーグでは楽天の114に次ぐ数。最少の日本ハムは52だった。また131度企図されて阻止は27度。阻止率2割6厘はリーグワーストだ。対照的に日本ハムは12球団トップの3割5分。チーム方針の違いこそあれ、日本一を奪われた相手に大きく水をあけられた。もちろん敵は1球団に限らない。足攻対策は投手、捕手の共同作業で、工藤監督は「全部、改善していかなきゃいけないんだよ」と決意を込めた。

 ともに今季11盗塁の城所、福田も今秋キャンプに参加中。工藤監督は「ウチにもスチールのうまい選手はいるし、他球団にはもっとうまい選手もいる。『ここで刺せなきゃ勝負にならないな』とか自分の中で分かるでしょ」と話す。状況に応じたプレーの確認が目的で「捕手が早く投げても送球がそれればセーフ。足が速くてもスタートが悪ければアウトでしょ」と、クイックや二塁送球に○秒以内といった基準は設けない。

 侍ジャパンメンバーの主力5人がこの日限りでチームを離れ、今後は戦力底上げに焦点が絞られる。きょう5日には、若手中心の投手による打者相手の投球も予定。「ピッチャーもバッター相手に投げるしね。練習の中でつかむものも、実戦の中でつかむものもある。何かきっかけにしてくれれば」と指揮官は力を込めた。 (森 淳)

=2016/11/05付 西日本スポーツ=

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